先制トライを奪った。追いつかれても突き放した。前半をリードして終えた。しかし終わってみれば21-34だった。
HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ 2016-2017第7戦 香港大会の2日目。プールマッチ(C組)での最終戦、男子セブンズ日本代表はウエールズに逆転負けを喫した。
ノーホイッスルトライで先制した。
ウエールズが蹴ったキックオフボールを手にした日本はシオシファ・リサラ、小澤大のコンビで前へ出てボールを散らす。もう一度リサラが前へ出て、左サイドを副島亀里ララボウラティアナラが攻略した。
2分後には同点に追いつかれるも、前半残り2分で日本はまたトライを奪った。反則から攻められるも粘り強く守り、副島がブレイクダウンでターンオーバー。自らボールを持って出て、リサラにつなぎ、最後は橋野皓介がインゴールに入った。いい流れだった。
しかし前半最後がいただけない。抜け出てトライラインに迫る相手をチョネ・ナイカンブラがトライセービングタックルで防いだのに、その後のラインアウトでミスしたところからトライを奪われた(14-12)。
ウエールズに息を吹き返させたのが痛かった。後半、日本は翻弄された。タックルをさせてもらえず、届いたと思ったらはずされた。
日本がキックオフしたボールを受けたウエールズは1分過ぎ、左右に大きくボールを動かした。スイッチプレーなどを織りまぜて、最後はワイドに左へ。ライン際を走り切られた。
2分30秒にはキックオフレシーブのシーンで相手にボールを確保され、またも左右にワイドに振られる。まともにタックルさせてもらえないまま今度は右サイドを走り抜けられた。4分過ぎも同様にキックオフレシーブを奪われ、そのままトライを許す。気づけば14-29。最後の30秒で1トライずつを追加し、結局日本は敗れた。
ダミアン・カラウナ ヘッドコーチは「選手たちも失望している。明日は、もう一度自分たちのラグビーをやることに徹してほしい」と話した。
「相手をコントロールすることが大事」
大会最終日の初戦(ボウル 準々決勝)はケニアと戦う。強みと準備してきたことをすべて出し切る。