ラグビーリパブリック

香港スタジアムでの準決勝で5T。サクラセブンズ、コアチーム昇格へあと1勝。

2017.04.07
ぶ厚いサポートで勝利を得たサクラセブンズ。写真は長田いろは。
(撮影/早浪章弘)
 セブンズの聖地でも、まったく臆することなく戦った。
 イタリア相手に香港スタジアムで5トライ。サクラセブンズはHSBCワールドラグビー女子セブンズシリーズ2017-2018コアチーム予選大会、2日目の決勝トーナメント準決勝で31-0と快勝した。
 ほぼ満点だった。開始30秒で先制トライを奪う。マテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェがビッグゲイン。最後は堤ほの花が左中間に飛び込んで先制した。
 ほぼ、と書いたのはその直後、イタリアの時間を作らせたからだ。ボールをキープされ、走られるシーンもあった。しかしそれを堤の追走で止め、粘り、最後はノックオンを誘う。そのスクラムから展開し、前へ出ては倒れながらのパスを何度もつなぎ、中村知春がトライしたのが前半残り3分の時点。サクラセブンズはコミュニケーションをよく取り続け、ハーフタイム直前にも長い防御の末にPKをもぎ取り、横尾千里、清水麻有でブレイクした後、谷口令子がインゴール右スミにボールを置いた。17-0として最初の7分を終えた。
 後半もボールを動かし続けたサクラセブンズは、PKから速攻を仕掛けて1分過ぎに堤がトライを追加。3分30秒過ぎにもボールをキープし続け、清水が左中間に入った。
「若い選手たちがのびのびとやり始めた」と完封勝ちを評価した稲田仁ヘッドコーチ代行は、決勝の南アフリカ戦に向けて「外のスピードある選手にいい形でボールを持たせない。疲れている相手にプレッシャーをかけていきたい」と話した。
 南アフリカとのファイナルは17時12分から(日本時間18時12分)。勝てば来季のコアチーム昇格が決まり、世界を転戦できる。
Exit mobile version