快足を見せたサクラセブンズの堤ほの花。(撮影/早浪章弘)
心配していた立ち上がりも申し分なかった。
4月6日から始まったHSBCワールドラグビー女子セブンズシリーズ2017-2018コアチーム予選大会の初戦でサクラセブンズ(女子セブンズ日本代表)が54-0と大勝した。ときどき日が差し、やや蒸し暑い香港の地でジャマイカから8トライ。いい滑り出しだった(サクラセブンズはジャマイカ、オランダ、中国と同じプールA)。
稲田仁ヘッドコーチ代行が「1対1でしっかり仕掛け、サポートしようと言っていた。それができた」と評価したアタックで流れをつかんだ。開始1分45秒で奪ったトライは左ラインアウトから大きく右に回し、振り戻して奪ったもの。最後は桑井亜乃がゴールに迫り、マテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェが持ち出して仕留めた。その後、3トライを追加して前半を26-0。ターンオーバーから2つ、PKから1つと、攻守の切り返しがうまくいった。
後半も開始20秒で堤ほの花が走り、トライを奪うと計4トライ。ボールを大きく動かすとジャマイカはついて来られず、スピードでもサクラセブンズが上回った。試合終了ほを知らせるホーンが鳴っても勝者は攻め続け、ラストプレーではバティヴァカロロ ライチェル 海遥がインゴールへ。ディフェンダーは誰も追走しなかった。
ただ、まだ始まったばかりだ。
稲田ヘッドコーチも、「次からの相手の方が強い。もっと低く、鋭くデイフェンスして、ボールを奪い返さないと」と話した。
12チームが参加している大会で優勝チームした1チームだけがコアチームに昇格し、来季のHSBCワールドラグビー女子セブンズシリーズの全大会に出場することができる。