2017年韓国ラグビーの開幕大会「春季リーグ戦」が3月26日まで開催された。
最終日は一般(社会人)「韓国電力×ポスコ建設」と高校「ソウル大附属高×ミョンソク高」が決勝をおこない、韓電が36−24で3年ぶり優勝、ミョンソクは24−14で初の全国大会制覇を遂げた。
韓国電力は前半2分に韓国代表LO韓建圭(ハン・コンギュ)があっさりとトライランを越え先制した。その後も14分にポスコゴール前で短くつなぎ5点を追加。3分後にもインゴールへのキックパスでトライを生み、19−0とした。
ポスコは優位だったスクラムを活かし、21分にWTBソ・ユンヨンがトライを返した。さらに34分、ラインアウトでモールを組み5点を奪う。
しかし、39分に韓電が韓国代表FL金ジョンミンのランでトライし、24−10で前半を終えた。
後半もポスコがセットプレー、韓電がパスというアタックを見せ、8分にポスコ、12分に韓電と1トライずつ奪った。29分には韓電がポスコ陣左ラインアウトから展開し、韓国代表FL金ヒョンスがファイブポインターとなり36-17と試合を決めた。ポスコも35分に元三菱重工相模原の李ヒョンウがゴール前で反則を得てタップしトライを奪ったが、届かず。韓電が36−24で3年ぶりの優勝を勝ち取った。
韓国春季リーグ戦で3年ぶりに優勝した韓国電力(撮影:見明亨徳)
2月に流経大で合宿したミョンソクが初めて全国を制した(撮影:見明亨徳)
高校はミョンソク高が試合開始から15人が一体となったラグビーを見せた。
前半14分、ソウル大附属陣左ラインアウトから順目に回し、右隅に飛び込みトライを奪った。5分後にもハーフウェイラインからFWの縦とBKの横の走りで攻め上がり、CTB朴グンユがトライラインを越えた。12−0。
後半も8分、FLナム・ヨンインがラインアウトからトライ。14分にはソウルのパスミスをターンオーバーし自陣からつなぐと、最後は金スンドがインゴールへ置いた。ソウルは2トライ返すも、最後はミョンソクのディフェンスにノットリリースを取られて終了した。
初優勝にソン・ミョング監督は「ソウル大のFWの強さによくしのいでくれた。選手は日本合宿(2月。流経大)で学んだことを実践してくれた」と喜びを表した。
元クボタの金ヨンナムコーチは「嬉しいです。子どもたちはチームプレーで勝った。8月の日中韓高校大会の代表になりました。日本へ行きます」と、次は国際デビューを明らかにした。
(文:見明亨徳)
ミョンソク高(グレー)が歓喜の瞬間をつかんだ(撮影:見明亨徳)