トヨタ自動車ヴェルブリッツの新しい指揮官に、2007年ラグビーワールドカップで南アフリカ代表を世界一に導いたジェイク・ホワイト氏(53歳)が就任する可能性が高いことが明らかになった。20日、南アの複数メディアが報じた。
ヴェルブリッツは今月10日に菅原大志監督の勇退を発表したばかり。
南アの『Netwerk24』によれば、ホワイト氏の長年の親友であるエディー・ジョーンズ氏(現イングランド代表ヘッドコーチ)がヴェルブリッツに後任候補としてホワイト氏を推薦したとみられている。ジョーンズ氏は2007年ワールドカップで南ア代表のテクニカル・アドバイザーとしてホワイト氏を支え、サントリーサンゴリアスや日本代表で長年指揮を執ったこともあって日本ラグビー界とのパイプは強い。
ヴェルブリッツの代表者3人が先週、フランスにいるホワイト氏を訪問し、指揮官就任を要請したという噂も出てきた。
ホワイト氏は2014年からトップ14(フランス1部リーグ)クラブのモンペリエで指揮を執ってきたが、欧州の2016−2017シーズンが終わる6月をもって退任することが決まっている。
世界屈指の知将と称されるホワイト氏は、インターナショナルラグビーへの思いが強く、昨年のテストマッチで4勝8敗(勝率33%)という屈辱的な戦績を残した南ア代表を再建する有力候補として名前が挙がっていたが、南ア協会は今年2月下旬にアリスター・クッツェー現ヘッドコーチの続投を信任したため、ホワイト氏の動向が注目されていた。