2020年の東京オリンピック出場世代や、さらなる次世代の選手発掘、強化・育成などを目的とした女子7人制ラグビーの国際大会、「沖縄セブンズ」が2月18、19日に同県の読谷村で開催され、アメリカが優勝、日本選抜Aは4位で、日本選抜Bは5位で大会を終えた。
予選で3勝1分1敗だった日本選抜Aは3位・4位決定戦に進み、フランスと対戦したが5−45で完敗。
稲田仁監督は「1日目は自分たちのやりたいラグビーができたが、2日目はフィジカルの問題からできなくなった。攻撃面ではいい場面もあったが、ディフェンス面で相手からボールを奪うことができなかった。優勝を目指していたので結果には残念ですが、高校生たちの成長が確認できて良かった」とコメント。稲田氏は女子セブンズ日本代表ヘッドコーチ代行でもあり、今後のチーム作りについては「反応の速さと運動量を自分たちの持ち味としたい。特に動き出しの反応の速さを高めたい」と語った。
また、日本選抜Aのキャプテンを務めた19歳のバティヴァカロロ・ライチェル海遙(立正大)は、「チャレンジしたなかでのミスは精度の問題なので、ミスなくできるように仕上げていきたい。自分としては、ラインブレーカーとしての役割は果たせたがプレーに参加する部分が少なかったのが課題。この大会で自分の強みを見つけられたのは良かった」と大会を振り返った。
一方、予選は1勝1分3敗で5位・6位決定戦に臨んだ日本選抜Bは、オランダに36−5で勝って大会を終えている。
同チームを率いた浅見敬子監督(前女子セブンズ日本代表ヘッドコーチ)は、「外国の選手と戦う機会が少ないのでいい経験になった。若い選手が東京に向けて弾みがつくようになればいい」とコメント。
キャプテンの山本実(日本体育大)は「セブンズはタイトな日程なのでリカバリーに気をつかった。コーチたちの指導によって、効果を実感できた。(今後は)まずは代表に入れるように頑張りたい。また、大事な場面で使ってもらえる選手になりたい」と、今大会の収穫とこれからの目標を語った。
(取材協力:沖縄県ラグビー協会)
決勝はアメリカ(青ジャージー)がオーストラリアに19−12で勝利(撮影:Hiroaki.UENO)
5位決定戦でオランダ相手に奮闘する日本選抜Bの鈴木実沙紀(撮影:Hiroaki.UENO)