ラグビーワールドカップ2019日本大会の予選を兼ねたヨーロッパ・チャンピオンシップが2月11日に開幕し、世界ランキング24位のドイツ代表が地元のオッフェンバッハで、過去8回のワールドカップすべてに出場しているルーマニア代表(世界ランク16位)を41−38で下す番狂わせを起こした。
ドイツはこれまで一度も楕円球界のワールドカップに出場したことはなく、ルーマニアに勝ったのは79年ぶり。昨年11月にはワールドカップ2015出場国のウルグアイをフランクフルトで倒しており、快進撃が続いている。
ヨーロッパ・チャンピオンシップ(旧名:ヨーロピアン・ネーションズカップ 1A)は、ティア2に分類される中堅国が競う大会。ワールドカップ予選を兼ねた戦いは2018年まで続き、2015年のワールドカップでトップ12に入ったためすでに日本行きの切符を獲得しているジョージアを除いて、最上位となったチームがワールドカップ2019の出場権を得る。
(ジョージアを除いて)2位になったチームは、パシフィック・ネーションズカップ(フィジー、サモア、トンガによる3か国対抗戦:2016、2017年の総合成績)の3位チームとプレーオフをおこない、勝者が出場権を獲得。ここで負けたチームは敗者復活戦に進む。
ヨーロッパ・チャンピオンシップ開幕節のその他の結果は、1999年大会以来のワールドカップ出場を目指すスペインが2011年大会を経験しているロシアを16−6で下し、ドイツと同じく初出場を目指すベルギーはジョージアに6−31で敗れている。
なお、ヨーロッパの下部グループに属しているほかの国にもワールドカップへの道は開かれており、各ラウンドを制してプレーオフを勝ち進む必要がある。
ちなみに、ドイツは2015年大会のヨーロッパ予選は、世界最終予選プレーオフ出場をかけたラウンド6で敗れていた。