ラグビーリパブリック

欧州8強入りへ絶対負けられないトゥーロン 長期離脱のギタウが戦列復帰へ

2017.01.12

トゥーロンが欧州3連覇を遂げたとき。左からミッチェル、ギタウ、ハーフペニー(Photo: Getty Images)

 ヨーロッパの最強クラブを決めるチャンピオンズカップはプールステージ終盤に突入し、10日後の1月22日にはノックアウトステージへ進む8チームが出そろう。準々決勝への切符獲得争いは、残り2節。
 連覇を狙うサラセンズ(イングランド)は唯一4戦全勝と好調。クレルモン・オーヴェルニュ(フランス)、レンスター(アイルランド)、マンスター(アイルランド)、ワスプス(イングランド)も各プールの首位を走る。
 その一方で、元ニュージーランド代表SOダン・カーターを擁する昨季準優勝チームのラシン92(フランス)は、4連敗で早くも敗退が決定した。中心選手のひとりだった南アフリカ代表のSO/CTBヨハン・フーセンが先月、24歳の若さで突然の引退を発表したショックも影響しているに違いない。フーセンの引退については当初、帰国してコマーシャルディレクターになると報じられたが、長期契約を結んでいたラシンを退団して他チームへの移籍を画策しているとの噂もある。
 五郎丸歩が所属するトゥーロン(フランス)はサラセンズと一緒のプール3に入っており、現在2勝2敗(勝点10)と厳しい状況だ。2012−13シーズンに初めて欧州王者となり、それから3連覇を果たしたトゥーロンは2季ぶりのタイトル奪還を目指しているが、長期離脱していたCTB/SOマット・ギタウが復帰間近と報じられており、救世主となるかもしれない。オーストラリア代表として103キャップを持つギタウは昨年8月のニュージーランド戦で左足首を骨折し、約5か月間、戦列から離れていたが、チャンピオンズカップのプールステージ2試合に臨むスコッドに追加された。現在34歳のギタウはトゥーロンの欧州3連覇に大きく貢献したひとりで、早ければ今週末のセール・シャークス(イングランド)戦で試合登録メンバーに入る可能性がある。21日におこなうプール最終戦は、アウェイでサラセンズと激突する。
 そのサラセンズは、主将のCTBブラッド・バリットがプレミアシップの試合(1月7日/エクセター・チーフス戦)で危険なタックルをしたため3週間の出場停止処分を科されており、トゥーロン戦には出場できない。
【ヨーロピアンラグビー・チャンピオンズカップ 2016−17 プール戦順位】
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