ラグビーリパブリック

花園で少人数校のラガーメンも輝く。U18合同チーム東西対抗戦は東軍勝利

2017.01.07

憧れの聖地・花園ラグビー場でプレーしたU18合同チームの選手たち(撮影:早浪章弘)

 部員不足のために全国高校大会に出場できない少人数校から選ばれた高校ラグビーマンたちによる、「第9回 U18合同チーム東西対抗戦」が1月7日に聖地・花園でおこなわれ、日本一を争った東福岡高校や東海大仰星高校にも負けぬほどの情熱を持つ若者たちが、精いっぱいプレーした。試合は東軍が31−10で勝った。
 日本代表選手のLO宇佐美和彦(キヤノンイーグルス)も愛媛・西条高校時代に出場したことがあるこの大会。才能を秘めたラグビー愛好家はこの国にたくさんいるに違いない。
 前半3分、東軍のPR鈴田幸暉(東京・玉川学園)が力強い突進でゴールに迫った。仲間がサポートに駆け寄り、押し込んでHO藤村樹人(宮城・気仙沼向洋)がトライゲッターとなった。
 対する西軍は15分、ラインアウトからモールで前進し、HO矢吹大輔(大阪・みどり清朋)が持ち出して右隅にフィニッシュ、チーム初得点を挙げた。
 しかし東軍は19分、ハンセン海(玉川学園)が突破してゴール前でオフロードパスを放ってCTB男乕裕介(気仙沼向洋)につなぎ、トライを演出した。
 22分にはSO佐藤達哉(気仙沼向洋)の好走もあって敵陣22メートルライン内に入ると、右への展開でWTB白谷ドンジョ(三重・飯野)が抜け、ゴールに持ち込んだ。
 17−5で折り返した東軍は後半の立ち上がりもよく、FL草野公平(東京・獨協)のキックチャージのあと仲間がゴール前中央でボールを確保し、草野からのロングパスをもらったWTB桜木一希(愛知・南山)がトライを決め、リードを広げた。この試合、ランでも魅せていたFB中田飛加留(長野・飯田OIDE長姫)が難しい位置からのコンバージョンを成功し、24−5となる。
 そして、16分にはCTBハンセンがトライを挙げ、途中出場のSO西川龍朗(東京・八王子)もキックで得点を重ね、勝利を引き寄せた。
 それでも、懸命にプレーし続けた西軍はリスタートのキックオフボールを確保し、つないで、SO小田原英義(大阪・大阪府大高専)が中央突破でチャンスメイク、CTB坂元諒(宮崎・都城工業)がサポートしてCTB大田祐輝(鳥取・倉吉北)につなぎ、最後のトライを挙げている。

もうひとつの花園。聖地でU18合同チーム東西対抗戦に参加した選手、指導者たち(撮影:早浪章弘)
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