ラグビーリパブリック

佐賀工が快勝発進! 青森北は終盤の逆転勝利で2回戦進出

2016.12.28

黒沢尻工から9トライを挙げて1回戦を突破した佐賀工(撮影:松本かおり)

 東大阪市花園ラグビー場で開催されている第96回全国高校ラグビー大会は28日、大会2日目の1回戦がおこなわれ、第3グラウンドの第1試合では佐賀工業が、第2グラウンドでは青森北が勝って2回戦進出を決めた。
 2000年度大会で準優勝の戦績を持つ佐賀工は、同じく花園ファイナルを経験している古豪・黒沢尻工業(岩手)とぶつかり、64−12で快勝した。
 前半7分、ゴール前スクラムからの攻撃でCTB小柳琢登が抜けて先制。9分には自陣からのカウンターでCTB福士萌起がゲインし、右WTB江頭照悟につないで加点した。15分にはFB松本純弥が敵陣10メートルラインから防御網を切り裂き、チームの勢いは加速する。さらに20分、自陣深くのモールディフェンスでNO8永田義樹がボール奪取し、バックス展開すると、WTB仲西海人がキック&ランの個人技でゴールに持ち込み、リードを広げた。
 黒沢尻工は23分、FWがゴール前でパワープレーを繰り返し、188センチ、110キロのPRウィリアムズ智介ロバートがインゴールに突っ込み、トライを返したが、流れは変わらなかった。
 突破力のあるランナーが多い佐賀工は28−7で迎えた後半早々、CTB小柳がタッチライン際を駆け上がってWTB江頭につないでトライ。その後もバックスが躍動して次々とゴールラインを割り、後半の黒沢尻工の反撃を1トライに抑え、快勝となった。
 佐賀工は30日におこなわれる2回戦でBシードの常翔学園(大阪第2)と対戦する。
 第2グラウンドの第1試合、青森北×土佐塾(高知)は、取られたら取り返すシーソーゲームとなり、26−22で青森北が逆転勝利を収めた。
 先制したのは土佐塾。前半10分、自陣10メートルライン付近でターンオーバーすると、FB片岡倫が60メートル以上独走し、5点を入れた。18分には、WTB竹嶋大貴がゴールに持ち込み、リードを広げた。
 対する青森北は22分、ゴールに迫ると、SH佐井颯がスルリと抜けて1トライを返し、5−10で折り返した。
 後半も先に得点したのは土佐塾で、6分、敵陣深くでキックをチャージし、インゴールに転がったボールをFL吉松直輝が押さえた。
 12点を追う青森北は12分、PR川端拓夢がトライを奪い返して点差を詰め、相手が5点を追加したあとの19分には、ゴール前で切り込んだSH佐井のパスを受けてPR川端がまたもトライ。19−22とする。
 そして、試合終了まで3分を切った27分過ぎ、敵陣深くでラインアウトのチャンスとなった青森北は、FWのモールとピック&ゴーでゴールラインに迫り、FL須藤柾熙がインゴールに突っ込んで逆転トライ。これが決勝点となり、2回戦進出となった。

青森北(黒地に赤ライン)と土佐塾の熱闘(撮影:松本かおり)
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