世界的に有名なテニス界の姉妹とラグビー界の兄弟が、ネットをはさんで対峙することになった。ニュージーランドの複数メディアが報じたもので、来月上旬にオークランドで開催されるテニスの国際大会『ASBクラシック』に参加するアメリカのビーナス・ウィリアムズ、セリーナ・ウィリアムズ姉妹が、大会に先立ち、オールブラックスのジュリアン・サヴェア、アーディー・サヴェア兄弟とテニスのエキシビション・ダブルスマッチをおこなうという。
ASBクラシックの大会ディレクターによれば、この夢の対決は、今年11月14日にニュージーランド南島のカイコウラで発生した大地震の復興支援のために企画されたもので、ウィリアムズ姉妹×サヴェア兄弟のテニス対決は1月1日におこなわれる。
妹のセリーナは現在世界ランキング2位で、姉のビーナスは17位。セリーナはシングルスで4大大会(全豪、全仏、全英、全米)をすべて制し、ビーナスは全米と全英で優勝、姉妹のダブルスでもグランドスラムを達成し、オリンピックでは2人とも4つの金メダルを獲得するなど、スポーツ界屈指のスーパースターだ。
ジュリアン・サヴェアはいまや世界最高WTBのひとりといわれ、テストマッチ52試合で49トライを獲得。昨年のワールドカップでは1大会最多タイの8トライを挙げ、ニュージーランド代表の連覇に大きく貢献した。弟のアーディーは元U20代表主将で、今年6月のウェールズ戦でオールブラックスデビュー。ダイナミックな走りやブレイクダウンでのファイトが魅力で、引退したリッチー・マコウ前主将の後継者として名前が挙がる逸材だ。
今年のウインブルドン女子ダブルスで優勝したウィリアムズ姉妹。左が妹のセリーナで右が姉ビーナス
(Photo: Getty Images)