ニュージーランドラグビーの年間表彰式が15日にオークランドでおこなわれ、今年のワールドラグビー最優秀選手に選ばれたオールブラックスのSOボーデン・バレットが大賞(Kelvin Tremain Memorial player of the year)を受賞した。スーパーラグビーのNZ最優秀選手賞にも輝き、3冠獲得である。
25歳のバレットは今年、ハリケーンズの司令塔として活躍し、スーパーラグビー初優勝を遂げた。国際舞台では、世界的スターのダン・カーターがフランスへ去ったあとニュージーランド代表の10番を確保し、今年は13試合に出場して9トライを含む152得点を挙げている。
彼の19歳の弟、ユーティリティBKジョーディー・バレットは、Mitre10カップ(国内最高峰リーグ)MVPと最優秀新人賞を受賞。23歳の弟、LOスコット・バレットは11月の欧州遠征でオールブラックスデビューを果たしており、バレット兄弟にとって最高の1年になった。
年間最優秀コーチ賞にはニュージーランド代表のスティーヴ・ハンセン ヘッドコーチが選ばれた。ワールドカップ連覇を遂げたあと、ベテラン選手の引退や海外移籍で800キャップの経験を失ったオールブラックスだが、ハンセン ヘッドコーチのもとでテストマッチ18連勝(強豪国間では新記録)を遂げ、史上最強との声も上がった。
最優秀マオリ選手賞は、ハリケーンズとオールブラックスで活躍したHOデイン・コールズが受賞。リオ五輪で銀メダルを獲得した女子7人制代表主将のサラ・ゴスには最優秀ブラックファーンズ・セブンズ賞が贈られ、2015−2016ワールドセブンズシリーズでNZ勢最多の28トライを挙げたリコ・イオアネが最優秀オールブラックス・セブンズ賞を獲得した。19歳のWTB/CTBイオアネは今年11月に15人制代表でも念願のデビューを果たしている。
そして、ファンが選ぶ年間最高トライ賞は高校生の試合から選ばれた。クライスツ・カレッジがクライストチャーチ・ボーイズハイスクールとの定期戦で挙げた見事なチームトライが受賞となった。
【SKY Television fan’s try of the year】