ワールドラグビーセブンズシリーズ(男子)は舞台を南アフリカのケープタウンに移し、第2ラウンドがキックオフ。ダミアン・カラウナ新体制となって初勝利を目指す若きセブンズ日本代表だが、10日におこなわれたプール戦は3戦全敗に終わり、2日目(最終日)は9位以下のチャレンジトロフィートーナメントへ進むこととなった。
プールBの初戦、リオデジャネイロオリンピック金メダルのフィジーに挑んだが、7−33で敗れた。
前半2分過ぎ、ディフェンスでプレッシャーをかけてターンオーバーし、中野将宏(九州共立大3年)がゴールに持ち込み先制したが、4分過ぎに小澤大(トヨタ自動車)がシンビンとなり、数的不利の時間帯にフィジーにトライを決められ同点に追いつかれた。前半終了前にもロストボールから失点し、7−12で折り返す。
自分たちのリズムを取り戻しつつあったフィジーは後半早々にも得点。日本はディフェンスでしぶとさを出した部分もあったが、フィジーがその後2トライを追加し、日本のチャレンジを退けた。
第2戦では、開幕ラウンドのドバイ大会で完敗を喫したフランスと再びぶつかり、今回も7−50と大敗。
前半2分過ぎにディフェンスが甘くなって先制を許すと、その1分後にも次々とタックルを外され、連続失点となった。その後、ロングパスをインターセプトされたり、キックオフボールを確保できずに翻弄されたシーンもあり、反省点の多い試合となる。
0−33で迎えた後半2分過ぎ、ジェイミー・ヘンリー(PSIスーパーソニックス)とキャプテンの鶴ヶ?好昭(パナソニック)が連続オフロードで中野につなぎ、ようやく1トライを返したが、流れを変えることはできず、結局8トライを奪われ完敗となった。
第3戦もドバイで苦汁をなめさせられた相手、ケニアと再戦し、5−24で敗れた。
先取点を許したあとの前半4分、ゴール前のPKからすばやく仕掛け、韓尊文(流通経済大2年)がトライを挙げた。組織ディフェンスは前の2試合よりも改善された日本。しかし、1対1ではスピードとパワーがあるケニアに突破され、前半終了前に2トライを追加されて5−19と点差は広がった。
後半早々、日本は鶴ヶ?が力走しゴールに迫ったが、グラウンディング寸前にボールを奪われ得点ならず。粘りを見せたものの、4分、ケニアのパワーランナーに振り切られ、ほぼ勝負あり。終盤、ケニアにイエローカードが出て数的有利となった日本だが、追加点は奪えなかった。
11日におこなわれるチャレンジトロフィーの準々決勝で、日本はプールC3位のアルゼンチンと対戦する。