ラグビーリパブリック

4大会ぶりのW杯出場へ 予選に臨む女子日本代表にリオ五輪選手や高校生も

2016.12.08

ワールドカップ予選のスコッド発表会見でポーズをとる女子日本代表(撮影:松本かおり)

 負けられない戦いに臨む。コツコツと築き上げてきた女子ラグビーの存在をあらためて示し、サクラセブンズがこちらに向かせた多くの人の目を、さらにまん丸にさせるパフォーマンスを見せたい。
 12月9日から17日にかけて香港で開催される「女子ラグビーワールドカップ2017 アジア・オセアニア予選」に向かう女子日本代表(サクラフィフティーン)の選手28名が8日に発表された。神奈川・厚木市内のホテルにて有水剛志ヘッドコーチが28選手の名前を読み上げ、斎藤聖奈に主将を任せると言った。
 同予選には日本とフィジー、香港が参加する。3チーム総当たり戦をおこない、そのうち上位2チームが来年8月にアイルランドで開催される第8回女子ワールドカップに出場する。サクラフィフティーンは12月13日にフィジー、17日に香港と対戦。参加が確定すれば、日本にとっては4大会ぶり4度目の出場となる。
 有水ヘッドコーチは冒頭にセレクションポリシーを話した。
「ワールドカップで戦える選手、通用する選手を選びました。ブレイクダウンが大事。コンタクトの場面で正確にプレーできる選手、ボールキープ力がある選手たちです」
 齊藤主将は、直近の3大会への出場を逃していることに触れ、言葉を強めた。
「(女子ラグビーの歴史を築いてきた)先輩たち、未来を担う選手たち、応援してくれている人たちのためにも勝ちたい」
 ふたりは運動量で上回って出場権を手にすると誓った。
 28選手の中には、リオ五輪に出場したサクラセブンズのメンバー5人(竹内亜弥、桑井亜乃、谷口令子、冨田真紀子、山中美緒)と、高校生5人が含まれた。最年少、16歳の津久井萌は東京農大二高の2年生。153センチのSHは「トライにつながるようなテンポを作りたい。絶対に勝ってワールドカップにも出たい」と笑顔の中に思いの強さをにじませた。
 チームは12月9日、現地へ向かって日本を発ち、トレーニングを重ねて決戦のときを待つ。
<女子ラグビーワールドカップ2017 アジア・オセアニア地区予選 遠征メンバー>
【FW 16名】
伊藤 真葵(名古屋レディース)
伊藤 優希(日本体育大学ラグビー部女子2年)
江渕 まこと(青山学院大学ラグビー部1年/東京フェニックスRC)
及川 由季(日本体育大学ラグビー部女子3年)
加藤 幸子(名古屋レディース/中部大学春日丘高校ラグビー部2年)
小西 想羅(國學院大學栃木高校ラグビー部2年)
小林 ちひろ(RKU ラグビー龍ケ崎GRACE)
斎藤 聖奈(主将/PEARLS)
櫻井 綾乃(日本体育大学ラグビー部女子2年)
塩崎 優衣(東京フェニックスRC)
末 結希(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
鈴木 実沙紀(東京フェニックスRC)
竹内 亜弥(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
マテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェ(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
南 早紀(日本体育大学ラグビー部女子3年)
三村 亜生(YOKOHAMA TKM)
【BK 12名】
井上 愛美(RKU ラグビー龍ケ崎GRACE)
加藤 慶子(世田谷レディース)
黒木 理帆(石見智翠館高校ラグビー部3年)
桑井 亜乃(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
清水 麻有(日本体育大学ラグビー部1年)
谷口 令子(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
津久井 萌(東京農業大学第二高校ラグビー部2年)
堤 ほの花(日本体育大学ラグビー部1年)
冨田 真紀子(世田谷レディース)
長田 いろは(福岡レディースRFC/福岡県立門司学園高校ラグビー部3年)
山中 美緒(立正大学ラグビー部3年/ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)
山本 実(日本体育大学ラグビー部女子2年)
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