インターナショナルマッチ期間が終わり、国内ではトップリーグが再開。12月3日には第10節の5試合がおこなわれ、開幕から途切れることなく白星を重ねているヤマハ発動機とサントリーはともに勝ち、10連勝となった。
ヤマハはホームの静岡・エコパスタジアムで豊田自動織機と対戦し、63−7と圧倒。9トライを挙げてボーナスポイントも手にし、総勝点を48に伸ばして首位を守った。佐賀工業高校出身の13年目であるSO大田尾竜彦とPR山村亮は、仲良くトップリーグ通算出場150試合に到達し、ダブルの喜びとなった。
一方、豊田自動織機は9敗目を喫し、最下位を脱出できずにいる。
サントリーは東大阪市花園ラグビー場でNTTコミュニケーションズとぶつかり、29−5で、こちらも勝点5(トライボーナスポイントを含む)を加えて総勝点47、ヤマハから離れない。
サントリーは、日本代表の欧州遠征には参加しなかったFLツイ ヘンドリックがダイナミックな走りなどで勝利に貢献。NTTコムでは、左膝靱帯を断裂していた主将のFL金正奎(サンウルブズの一員として参戦したスーパーラグビー期間中の7月に負傷)がカムバックし、後半8分から試合終了まで元気な姿を見せた。
上位に食らいつきたいトヨタ自動車は、愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でキヤノンを25−21で下し、7勝目(3敗)。入替戦や自動降格が気になる位置にいる近鉄は、花園でNECに31−38で敗れ、5連敗(2勝8敗)となった。前節でその近鉄から今季初勝利を獲得したホンダは、エコパスタジアムでリコーに10−34で敗れ、こちらも危ない状況になってきた。
NECの吉廣広征にタックルする近鉄のアンソニー・ファインガ(撮影:早浪章弘)