ラグビーリパブリック

RWC2015大成功で、ワールドラグビー収益は最高の3億4500万ポンド

2016.12.01
開会式もすばらしかったラグビーワールドカップ2015(Photo: Getty Images)
 観客総動員数247万4584人(海外からの観客数は推定46万人)、チケット収入2億5000万ポンド(現在の為替レートで約358億円)で、商業的にも大成功といわれたラグビーワールドカップ2015だが、それは国際統括団体ワールドラグビーの記録的な決算にも大きく影響したようだ。
 ワールドラグビーは11月30日、昨年の収益が史上最高の約3億4500万ポンド(約493億円)に達したと発表した。ラグビーワールドカップ2015の放送権とスポンサー収入、さらにイングランドラグビー協会から約8000万ポンド(約114億円)といわれるワールドカップ開催料も入り、予想を上回る収益となった。
 ワールドラグビーはグローバルな普及や競技力向上などのために、継続して積極的な投資をおこなっており、2011年に約500万人といわれたラグビー競技人口は、いまや120か国・地域で773万人がプレーを楽しむほどに成長している。さらなる発展を目指し、生まれた財源は再投資されることとなり、2017〜2020年の競技面への総投資額は、2013〜2016年の4年間より22%増となる2億4580万ポンド(約351億円)が見込まれている。
 2019年のワールドカップは日本で開催され、その1年後には7人制ラグビーも実施される東京オリンピックを控えており、今後は特にアジアでの成長が期待される。
 なお、2015年のワールドカップイングランド大会では22億〜27億ポンドの経済効果があったと報告されているが、2019年の日本大会については、民間シンクタンクが投資額の公表数字から総額4200億円の直接・間接・雇用創出を含めた経済効果があると試算している。
※ 為替レートは1ポンド=143円(2016年11月30日)で計算。1年前のレートだと1ポンド=約185円。
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