第96回全国高校ラグビー大会兵庫県予選決勝は11月23日、神戸市のユニバー記念陸上競技場でおこなわれ、報徳学園が関西学院を43−5(前半5−0)で降し、2年ぶり42回目の全国大会出場を決めた。
前半、報徳は11分のFB雲山弘貴の1トライのみに抑えられる。
しかし、後半1分、関学のハイパントを自陣10メートル右でキャッチ。SO山田駆(かける)がギャップを突いて抜ける。ボールは雲山からCTB中辻眞大につながり、2本目トライを奪う。関学CTBの冨岡青(あおい)主将は「こちらが反則をしてしまい、アドバンテージに気を取られて対応できなかった」と涙声で振り返った。
その後、関学にシンビンによる7分間の一時退場者が出たこともあって、後半22分までに3連続でインゴールを陥れ、試合を決めた。報徳PRの栗原勘之(かんじ)主将は「前半、点差に関係なく体を当てていこうと話した。後半はそれが生きて、BKがトライを獲ってくれた」と笑顔を浮かべた。報徳は全7トライすべてをBKが記録した。
2年ぶりの花園に向け、報徳・西條裕朗監督は「昨年の関学に続いて、県勢4年連続のベスト8を目指したい」と目標を話した。
第96回全国大会は12月27日、大阪府の東大阪市花園ラグビー場で開幕する。
関西学院陣22メートルラインに迫り、連続攻撃をする報徳学園(黒いジャージー)。
この日はセカンドジャージーで対戦した