ニュージーランドの国内王者を決める「Mitre10カップ」(前大会名:ITMカップ/地方代表選手権=NPC)プレミアシップ・ディビジョンのプレーオフ決勝が、29日にクライストチャーチでおこなわれ、レギュラーシーズン1位通過のカンタベリーが同3位から勝ち上がってきたタスマンを43−27で下し、2年連続13回目の優勝を遂げた。
カンタベリーは試合開始40秒、オーストラリア出身のLOデイヴィッド・マクドゥリングがキックチャージから先制。5分過ぎにはSOリッチー・モウンガが防御の裏にキックで転がし、イングランドからやってきた俊敏なWTBネイサン・アールが連続トライでチームを活気づけた。その後、いったん逆転されたものの、24分、今年スーパーラグビーデビューを果たした新鋭SOのモウンガがハーフウェイ付近から防御網を切り裂いてゴールに持ち込み、流れを引き戻した。
22−13で折り返したカンタベリーは後半も先に得点。2年ぶりの決勝進出で初優勝を目指すタスマンも必死に食らいついたが、カンタベリーは終盤の68分にラインアウトからの連続攻撃でチーム6本目のトライを挙げ、勝負を決めた。
優勝杯を手にしたカンタベリーのスコット・ロバートソンHC(左)とルーク・ホワイトロック主将
(Photo: Getty Images)