トップリーグ第6節第1日は10月8日、東大阪市花園ラグビー場などで行われ、関西地区で行われた2試合では、神戸製鋼コベルコスティーラーズがリコーブラックラムズに45-39、トヨタ自動車ヴェルブリッツが近鉄ライナーズに25-19でそれぞれ勝利した。
この結果、神鋼は勝ち点23で3位をキープ。勝ち点を19にしたトヨタは5位に浮上した。
神鋼は38-39と1点差の後半38分、敵陣ゴール前のラックからSHアンドリュー・エリスのパスを受けたFBコディ・レイが左中間インゴールに飛び込む。レイはゴールキックも決め、逆転に成功した。冷や冷やの勝利に神鋼FLの橋本大輝主将は神妙だった。
「最低限の仕事(勝ち点4)ができて嬉しい。でもトライを取って、取られた部分は反省しないといけない」
トヨタは後半31分、トップリーグ初出場初先発のSO樺島亮太がPGを成功させた。25-9と試合を決めたかに見えたが、この後、PR浅堀航平が故意の反則(ノット10メートルバック)でシンビン。近鉄に2トライを奪われたが、なんとか逃げ切った。
「簡単な反則はゲームを壊す。非常に残念」
トヨタ・菅原大志監督は渋い表情だった。
なお、この花園での試合では、近鉄PRの田邉篤、さらには神鋼-トヨタ戦の笛を吹いた平林泰三レフリーがトップリーグ通算100試合出場を達成した。
一時は大きく差が開くも、最後は競ったトヨタ自動車×近鉄。
(撮影/太田裕史)