ラグビーリパブリック

在日韓国人選抜チームが韓国国体で親善試合実施へ

2016.10.03

在日選抜の初戦相手、高麗大は強力FWが強み。写真は今年5月の早大定期戦より(撮影:見明亨徳)

 大韓ラグビー協会(KRU)は9月30日、10月7日から韓国忠清南道禮山郡(イェサン)で開催される『第97回全国体育大会(国体に該当)』に「在日同胞選抜チーム」がオープン参加し親善試合2試合(初戦相手は高麗大、2試合目は延世大か慶煕大)をおこなうと発表した。
 選抜チームは東京朝鮮高、愛知朝鮮高、大阪朝鮮高などでプレーした在日韓国人選手26名と、呉英吉監督(オ・ヨンギル、前大阪朝鮮高監督)らスタッフ4名、計30名が訪韓する。
 呉監督によると、在日でKRU副会長の崔潤(チェ・ユン)氏から在日チーム結成を打診され、準備に入った。選手は東京闘球団「高麗」、神奈川闘球団「凱旋クラブ」、愛知闘球団、サムライセブンズの社会人と大学1、2年生(帝京大、東海大、日大、同大、近大、関学大、朝日大など)が中心となる。
 呉監督は「2019年ラグビーワールドカップや2020年東京五輪の7人制など、韓国代表も出場する可能性がある。在日とのラグビー交流を通じて韓国ラグビー界に貢献したい。大阪朝鮮高を描いた映画『60万回のトライ』も韓国で上映されて在日ラグビーに関心がある。社会人の中には韓国代表入りをアピールしたい、とモチベーションを高めている選手もいます」と話した。
 選抜チームは10月5日に韓国へ入り、国体決勝戦がある13日まで滞在する。遠征費用は在日大韓体育会とKRUが負担する。
<在日同胞選抜チーム試合日程/会場:禮山総合運動場>
1.在日同胞選抜チーム vs. 高麗大(10月7日 12:00キックオフ)
2.在日同胞選抜チーム vs 延世大か慶煕大(10月12日 16:20キックオフ)
※ 延世大が国体2回戦(9日)で負けていれば、2戦目の対戦相手は延世大
(文:見明亨徳)
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