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ヤマハが東芝圧倒、サントリーもパナ倒し4連勝! 九州対決はサニックス制す

2016.09.18

東芝戦で3トライを挙げたヤマハのSH矢富勇毅(撮影:矢野寿明)

 プレーオフがない今季のトップリーグで、初優勝を狙うヤマハ発動機と、4季ぶりのタイトル奪取を目指すサントリーが、一歩抜け出した。17日、大会序盤戦ラストとなる第4節の7試合がおこなわれ、ヤマハは同じく3連勝と好調だった東芝との対決を40−6と圧倒し、サントリーは史上初の4連覇を狙うパナソニックを45−15で下して4連勝となった。
 開幕から全勝だったもう1チーム、トヨタ自動車は、神戸製鋼に7−27で敗れ初黒星を喫した。
 NECは豊田自動織機を23−7で下し、今季初勝利。NTTコミュニケーションズは近鉄を18−3で倒して3勝1敗(勝点13)となり、5位に浮上している。クボタはHondaに18−15で競り勝ち、2勝目。コカ・コーラと宗像サニックスの九州ダービーは、サニックスが19−16で制し、今季昇格チームながら3勝1敗(勝点12)と快進撃だ。
 ヤマハはホーム(静岡・ヤマハスタジアム)開幕戦となり、東芝との大一番を制した。今季第1戦ではパナソニックを倒しており、昨季の王者と準優勝チームを撃破したことになる。東芝戦のヤマハはボール支配率66%と上回り、SH矢富勇毅のハットトリックを含む6トライを挙げてボーナスポイントも獲得。強力FW同士による注目のスクラム対決でも、試合が進むにつれてヤマハが威力を発揮した。守っては東芝に1本もトライを許さなかった。
 ヤマハは4勝0敗(勝点19)で首位をキープ。東芝は3勝1敗(勝点13)となった。

リーグ戦で4年ぶりにパナソニック戦勝利を味わったサントリー(撮影:見明亨徳)

 東京・秩父宮ラグビー場ではサントリーがパナソニックに大勝し、勝点5(トライボーナスポイント付き)を獲得した。
 セットプレーの安定もあってゲームをコントロールしたサントリーは前半を17−3で折り返し、後半早々にはフラットパスを受けたPR石原慎太郎がゴールへ力走して追加点。その後、パナソニックにモールで2トライを返され9点差となったが、61分、CTB中村亮土がダブルタックルをぶち破って駆け抜け、リードを広げた。73分にはゴール前のスクラムで優勢となって前進し、FLツイ ヘンドリックがトライ。集中力を切らさなかったサントリーは、試合終了間際には相手落球からのカウンターアタックでSH日和佐篤がフィッシュし、30点差ゲームとなった。
 4連勝のサントリーは勝点18、パナソニックは2勝2敗で勝点10のまま。
 愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で笑ったのは神戸製鋼だった。3連勝のトヨタ自動車を相手に、前半12分にSH梁正秋が走り切って先制し、19分には敵陣22メートルライン内でフェイズを重ねCTB山中亮平が抜けて追加点を挙げた。17−0で折り返し、51分にはFKからの速攻で最後はWTB山下楽平が左隅に飛び込みリードを拡大。54分には相手のラインアウト失敗後、主将のFL橋本大輝が大きくゲイン、FL安井龍太がサポートしてファイブポインターとなり、勝負を決めた。
 トヨタ自動車は75分にWTB和田耕二が1トライを返したが、反撃が遅かった。
 神戸製鋼は3勝1敗(勝点14)で3位に浮上。トヨタ自動車も同数だが、得失点差で4位に後退している。
 福岡・レベルファイブスタジアムでおこなわれた九州ダービーは接戦となった。
 1点ビハインドで折り返したコカ・コーラが43分、カウンターをしたFB吉澤太一のビッグゲインでチャンスとなり、SO山田久寿のキックパスをLOサム・ワイクスが確保してインゴールに飛び込み、逆転した。しかしサニックスは4分後、CTBアヒオ シリバのインターセプトトライですぐに流れを変え、52分にはFB田代宙士の鋭いロングパスを受けたWTBアンドリュー・エブリンハムが左隅にフィニッシュし、19−11。コカ・コーラは59分にモールで得点し、3点差に詰めたが、同点チャンスだった78分のPGをCTBティモシー・ラファエレが外し、サニックスが僅差で熱闘を制した。
 トップリーグは次週末は休みとなり、第5節の試合は9月30日〜10月2日に東京、大阪、京都、山梨、福岡でおこなわれる。
【順位表(公式サイト)】

競るコカ・コーラのラファエレ(中央)と宗像サニックスのエブリンハム(撮影:Hiroaki.UENO)
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