ラグビーリパブリック

初戦は難しい。流経大、関東大学リーグ戦1部開幕戦で白星も…。

2016.09.11

8トライの流経大。もっと組織的に動きたい。(撮影/松本かおり)

 トライだ、トライだ、わっしょい、わっしょい!
 白いジャージーがトライラインを越えるたびに、スタンドの控え部員たちが声を揃えた。その数8回。そのうちNO8大西樹が3度ボールを置いた。
 関東大学リーグ戦1部が9月10日の流通経済大学×日本大学で開幕した。ニッパツ三ツ沢球技場でおこなわれた同試合で笑ったのは流経大。8トライを奪い、56-31のスコアで勝った。

 最終的に差が開いた試合も、前半は28-19。後半15分過ぎまでは28-24と競る展開だった。勝者にはミスが目立ち、ボールを日大に渡した。タックルミスも少なくなかった。ラインアウトも乱れ、トライを取っても同じだけ与える展開だった。
 残り20分、一人ひとりが個の強さを発揮して4トライを重ねたが、試合後に「初戦は難しい」と振り返った内山達二監督は、こう言葉を続けた。
「空回り。自分たちのミスで自滅した感じでしたね。ただ、若い選手もいました。公式戦は違うんだ、と分かったことが収穫になってくれたらいいですね。もっと自分たちにベクトルを向け、どんなラグビーをコンプリートしたいのか考えないといけない」

 潜在能力が高いことは伝わってくる。SH中嶋大希、SO東郷太朗丸のコンビも意識が高い。しかし、シーズンは長いようでアッという間。
 持てる力を出し切る試合をはやく。そして何度も。求める栄光は、その先にしかない。

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