後半7分にトライを決めたハリケーンズのNO8ヴィクター・ヴィト(Photo: Getty Images)
ニュージーランド勢対決となったスーパーラグビー2016の準決勝第1試合が30日、ウェリントンのウエストパックスタジアムでおこなわれ、レギュラーシーズンを1位で通過したホームチームのハリケーンズがチーフスを25−9で下し、悲願の初優勝に王手をかけた。ハリケーンズの決勝進出は2年連続3回目。
3年ぶりの王座奪還を狙ったチーフスには日本代表選手2人が所属していたが、右手親指の脱臼により約2か月間離脱していた中心選手のひとりであるNO8/FLリーチ マイケルは、この試合のリザーブメンバーに名を連ねていたものの直前になってリストから外れ、結局、出場ならず。また、開幕戦を含む8試合で3番をつけたPR山下裕史は準決勝のメンバーには入っていなかった。
試合は前半6分、ハリケーンズが相手の落球からカウンターアタックを仕掛け、SOボーデン・バレットがディフェンス裏に蹴ったボールを自ら確保して大きくゲインし、CTBウィリス・ハラホロにつないで先制。
34分にはSOバレットが自陣10メートルライン付近でインターセプトして独走し、リードを広げた。
15−6で迎えた後半7分、ハリケーンズはゴール前のスクラムからNO8ヴィクター・ヴィトが逆サイドを突いてトライ。チーフスは途中交代で入ったばかりのSHブラッド・ウェバーが、相手の9番、TJ・ペレナラの動きにつられてディフェンスががら空きとなり、ヴィトはそこを見逃さなかった。
ハリケーンズは堅守も光り、結局、相手をノートライに抑えている。何度もゴールラインを背負う場面があったが、しぶといディフェンスを続け、後半にイエローカードをもらって14人になった時間帯でもチーフスにトライを許さなかった。
準決勝のもう1試合、ライオンズ(南アフリカ)対ハイランダーズ(ニュージーランド)戦は、同日、南アのジョハネスバーグ(エミレーツエアラインパーク)でおこなわれる。