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チーフスが敵地で大勝 ベスト4! ストーマーズまたもプレーオフ勝てず

2016.07.24
力走するチーフスのサム・マクニコル。今季かぎりでストーマーズを退団するスカルク・バーガーが猛追したが、チーフスの勢いは止まらなかった(Photo: Getty Images)
 今年のスーパーラグビーで準決勝への最後の切符を手にしたのは、チーフス(ニュージーランド)だった。南アフリカのケープタウン(ニューランズスタジアム)で現地時間23日、ストーマーズと準々決勝をおこない、8トライを奪って60−21と大勝。3年ぶり3回目の優勝へ向け、最初の関門を突破した。
 一方、2年連続でカンファレンスを制したストーマーズだが、7回出場したプレーオフで勝ったのは準優勝した2010年の一度だけで、またしてもノックアウトステージでの弱さが顕在化した。
 なお、勝ったチーフスには日本代表選手2人が所属するが、ニュージーランド・メディアによれば、PR山下裕史は家族の事情により南ア遠征には帯同せず、5月21日のレベルズ戦で右手親指を脱臼し離脱しているNO8/FLリーチ マイケルも、この試合のメンバーには入っていなかった。
 負けたら終わりの戦い。ストーマーズは前半早々に中心選手のひとりであるFLシヤ・コリシが負傷交代したのは痛かった。3点を追う前半10分に相手のラインアウト失敗からチャンスとなり、PRヴィンセント・コッホがトライを決めたものの、そのあとはチーフスが主役の劇場と化す。
 チーフスは13分、クイックハンドで右へ回し、WTBサム・マクニコルがフィニッシュ。16分にはWTBジェームズ・ロウが左サイドを突破してSHブラッド・ウェバーがサポートし、トライを挙げた。23分にはSOアーロン・クルーデンが相手FBヤコ・タウタのキックをチャージし、インゴールで転がるボールをNO8トム・サンダースが押さえて連続得点。
 堅守を武器とするストーマーズだがチーフスの勢いは止まらず、33分、左タッチライン沿いでボールをもらったWTBロウがキック&チェイスで自らインゴールで押さえ、リードを拡大した。
 ストーマーズは前半終了前にパワフルなPRコッホが2トライ目を奪ったが、34−14で始まった後半も、主導権を握ったのはアウェイチームだった。
 チーフスは45分(後半5分)、敵陣でのスクラムでターンオーバーすると、テンポよく左へ回し、FBダミアン・マッケンジーがトライを挙げ25点差。
 ストーマーズは71分に途中出場FLニザム・カーがスコアラーとなったが、エネルギッシュなチーフスはラスト5分間で3トライを追加し、敵地で快勝して3年ぶりの4強入りとなった。
 2013年大会以来の王座奪還をめざすチーフスは、準決勝は同じニュージーランドチームとぶつかることとなり、レギュラーシーズン総合1位通過のハリケーンズと対戦することが決定した。30日、敵地ウェリントンで挑む。
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