昨年12月のチームカナダ・リオ2016メディアサミットに出席していたマーガリ・ハーヴィー
(Photo: Getty Images)
リオデジャネイロオリンピックで初めて実施させる女子セブンズ(7人制ラグビー)で、優勝候補の一角であり、8月6日の開幕日にサクラセブンズ(日本)と初戦でぶつかるカナダが、現地時間7月8日、五輪スコッド12名を発表した。
カナダは、昨季ワールドラグビー女子セブンズシリーズで総合3位となり、5月末の最終ラウンド(フランス・クレルモン=フェラン大会)を制した強豪。シーズン得点王となり、ドリームチームにも選ばれたジスレン・ランドリーがリオ行きの切符を手にした一方、2014年のIRB(現ワールドラグビー)年間最優秀女子選手賞に輝いたマーガリ・ハーヴィーは落選し、衝撃が走っている。
25歳のスピードランナーであるハーヴィーは、2014年の女子ラグビーワールドカップ(15人制)において、準決勝で約90メートル独走トライを決めるなど大活躍し、カナダの銀メダル獲得に大きく貢献した人気選手。7人制代表キャリアは2011年からで、2013年にモスクワで開催されたワールドカップ・セブンズで準優勝、昨年は、4年に一度開催されるパンアメリカンゲームズで優勝したメンバーのひとりだった。女子ワールドシリーズでの経験も豊富だが、2015−2016シーズンは負傷で長期離脱し、5月に戦列復帰したものの、5大会中2大会にしか参加できていなかった。
ハーヴィーはカナダラグビー協会を通じ次のようにコメントしている。
「今日のオリンピック発表は、私にとって胸が張り裂けるような驚きとなりました。オリンピックは夢でしたが、選ばれず、とても失望しています。私はすべての面で準備ができていると感じていましたが、残念ながら、十分ではなかったということです。(選手選考は)難しい決定だったと思いますし、私はそれを尊重します。私はトレーニングに復帰して、リオ五輪へ向けて準備するチームメイトのためにできるかぎりのことをするつもりです。金メダル獲得へ向けて、私たちのチームをみんなで応援しましょう。彼女たちは本当にすばらしい選手たちです。ゴー、カナダ、ゴー」
リオ五輪の女子セブンズは8月6〜8日にデオドロ・スタジアム開催され、カナダと日本は、イギリス、ブラジルと一緒のプールCで競う。