ワラターズのバーナード・フォーリーを止めるハリケーンズの選手たち(Photo: Getty Images)
スーパーラグビーのプレーオフ進出争いが激しさを増すなか、第16節の注目の一戦が9日にシドニーでおこなわれ、アウェイチームのハリケーンズがワラターズを28−17で下し、8強入りを決めた。
10勝4敗(勝点48)となって準々決勝への切符を手にしたハリケーンズは、ニュージーランド・カンファレンスで現在1位のチーフスとの勝点差は3であり、同地区優勝の可能性もまだ残っている。
一方、前日にオーストラリア・カンファレンス1位のブランビーズが敗れたため、勝点39で並ぶワラターズはボーナスポイント1点でも取れば首位に浮上するチャンスだったが、上積みはなく、勝数がブランビーズより1つ少ないため、追う立場で次週の最終節を迎えることとなった。
両チームとも絶対モノにしたかったビッグゲーム。前半は11−10とハリケーンズが1点リードして折り返したが、後半早々、ワラターズはCTBイズラエル・フォラウがトライ獲得ランキング単独トップに立つ今季10トライ目を挙げ、逆転した。
しかし、この試合で8強入りを確定させたいハリケーンズも譲らず、47分(後半7分)にWTBコーリー・ジェーンがスコアラーとなり、コンバージョン成功で再びゲームをひっくり返す。
ハリケーンズはその後、PGでリードを広げると、相手にイエローカードが出て数的有利となった59分、敵陣22メートルライン付近でテンポよく左へ大きく展開してWTBジュリアン・サヴェアがフィニッシュし、勝利を引き寄せた。
なお同日は、ニュージーランド・カンファレンスでハリケーンズやチーフスと激しく競っているクルセイダーズも地元クライストチャーチで試合をおこない、レベルズを85−26と圧倒している。前日にブランビーズが敗れたため、悪くてもワイルドカード枠(ベスト8)を確保していたクルセイダーズだったが、ノックアウトステージを有利に戦うため手を緩めることはなく、13トライを挙げてボーナスポイントも獲得し、得失点差の数字も良くした。11勝3敗(勝点50)となり、首位チーフスとの勝点差はわずか1。
アフリカ第1カンファレンスで2位のブルズに9ポイント差をつけ、トップスポットをほぼ手中にしていたストーマーズは、パース(オーストラリア)で開催されたフォース戦に22−3で勝利し、同地区王者としてプレーオフに進むことが決定した(9勝1分4敗、勝点46)。
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フォース戦でトライを挙げたストーマーズのFLシヤ・コリシ(Photo: Getty Images)