ブランビーズWTBジェームス・ダーガヴィルにタックルするブルーズのCTBマレ・サウ(中央)
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南半球を中心に開催されているスーパーラグビーは残り2節となり、プレーオフ進出争いが注目されるが、オーストラリア・カンファレンス首位のブランビーズは8日にオークランド(イーデンパーク/ニュージーランド)でおこなわれたブルーズ戦に15−40で敗れ、8強入りへ黄信号が点滅した。
同地区では勝点39で並ぶワラターズがあと2試合を残しており、9日にシドニーでおこなわれるハリケーンズ戦の結果次第では、順位が入れ替わる可能性がある。ワイルドカード争いではニュージーランド勢が先行しており、ブランビーズにとっては他力を頼む厳しい状況となった。
優勝争いからすでに脱落しているブルーズだが、ホームで意地を見せた。
前半3分、ラインアウトスチールからたたみかけ、キックパスを確保した主将のFLジェローム・カイノがゴールに持ち込み先制。そのカイノがイエローカードをもらい14人になっている間もトライを重ね、後半もブランビーズに主導権を譲らず、来季へつながる快勝でファンを喜ばせた。
ブルーズに所属する日本代表BKのマレ・サウは、2試合連続で13番を着て先発となり、力強いボールキャリーなど、フル出場で勝利に貢献した。
ブランビーズは、16日のレギュラーシーズン最終戦は地元キャンベラでフォースと激突。ブルーズはその前日、オークランドでのラストゲームで、ブランビーズとプレーオフスポットを争っているワラターズと対戦する。
ブランビーズが大事な一戦で苦汁をなめた8日夜、ブリスベン(オーストラリア)では、ニュージーランド・カンファレンス首位のチーフスが大勝してプレーオフ進出を決めた。サンコープスタジアムに乗り込んでレッズと対戦し、8トライを挙げて50−5と圧倒。3年ぶりの優勝をめざすチーフスはボーナスポイントも加えて勝点51(11勝3敗)となり、アフリカ第2カンファレンスを制したライオンズに続いて準々決勝進出が確定している。
日本代表選手を擁する両チームだが、チーフスに所属するNO8/FLリーチ マイケルとPR山下裕史は負傷しており、この試合は欠場。一方、レッズのFLツイ ヘンドリックは開幕から14試合連続の先発出場となり、今大会FW屈指の走力だけでなく、ターンオーバーを3回成功するなど、大差ゲームのなかでも最後まで奮闘した。
トライラッシュのチーフス。敵地で大勝してプレーオフ進出を決めた(Photo: Getty Images)