2年目を迎え自信がついた金(右)とアンドレ(撮影:見明亨徳)
今季、日本のトップリーグ(TL)でプレーする韓国人選手。
ケガで出遅れたが前韓国代表でクボタスピアーズ2年目のLO金昊範(キム・ホボム、25歳)はTL出場を虎視眈々と狙っている。昨季はTLリーグ戦開幕節の東芝戦など3試合、プレシーズンリーグ2試合の計5試合に出場した(先発4、リザーブ1。出場時間計約5時間)。
6月の試合会場で聞いた。
―日本に来て成長した点は?
「自分がこれまでできなかったスキルができるようになった。具体的にはラインアウト、(モールなどの)バインドを身につけることができた。ボールをもらった時の局面で、どこを狙って攻撃すればいいかという点も成長したと思う」
―今年の目標は?
「公式戦に出場すること。そのためにはケガをしないことだが、強いプレーを見せたい」
―同じポジションには日本チームは強豪国の外国人を採用する。競争が厳しくないか?
「外国人選手から学ぶことはたくさんある。そこも活かしていく」
―今年の韓国代表をどう見たか?
「若い選手が多く世代交代を行っている。実力が伴わないこともあるが始まったばかり。(代表に来年以降呼ばれれば)参加したい」
来季、「TLを希望」と日本チーム入りを目指す韓国7人制代表も会場を訪れていた。
ユーティリティBKアンドレ(25歳)だ。父がアメリカ人、母が韓国人。カナダでラグビーを始めた。U17アメリカ代表に選ばれた。大学卒業後、ラグビーと離れ中国で自動車ラリー「F1上海」に関係するマーケティング会社で働いた。その頃に韓国籍を持つ選手を探していた大韓ラグビー協会の目にとまり母の母国へ。
2015年に代表入りし、今年は4月の香港セブンズ大会で代表となった。
今季、日本チーム入りを目指したが諸事情でかなわず、流通経済大で練習をして来季にかけるという。
(文:見明亨徳)