秩父宮ラグビー場で前日練習をおこなう香港代表(撮影:見明亨徳)
あす5月28日にアジアラグビーチャンピオンシップで日本代表と戦う香港代表は、前日の27日、試合会場の秩父宮ラグビー場でキャプテンズ・ランをおこなった。
香港代表は前の試合、韓国戦(5月14日)に34−27とクロスゲームを制したあと、2週間、地元で練習を積んできた。リー・ジョーンズ監督は「(韓国戦では)スクラム、ラインアウトなどのセットピースに課題が出た。2週間、改善を図ってきた。あすの日本戦でよい試合ができると思う」と語った。
香港は今季、15人制の代表選手24人と香港協会がプロ選手契約を結び、毎日練習ができ、必要に応じてチームとしてまとまれる強化をおこなった(7人制ではすでに11人がプロ契約選手)。
目標は2019年に日本で開催されるワールドカップ出場だ。
ジョーンズ監督は、昨年は日本代表のディフェンスコーチを務め、ワールドカップイングランド大会での躍進に貢献した。香港の今後について「一両日でできることではない。私の仕事は2、3年をかけてチームを強化していくことだ。プロ契約もできたので成果を示さないといけない」と、責任をもって取り組む姿勢だ。
エディー・ジョーンズ前日本代表ヘッドコーチのもとでの経験について「彼は天才、選手の能力、私の能力を引き上げてくれた」とプラスに考えている。
香港代表のNO8ニコラス・ヒューソン主将は、「韓国戦からPRとHOを代えた。韓国戦のようにスクラムでは押されない」とメンバー変更を明かした。
日本がワールドカップで躍進を遂げたことで「アジアのチーでもできることを示してくれた。ワールドカップに出場することへのチャンスが近づいてきた。モチベーションが上がっている。2019年、出場できれば最高だ」と、ラグビー環境の改善もあわさり、具体的な目標に向かい進む覚悟だ。
(文:見明亨徳)
日本代表のことをよく知る香港代表のリー・ジョーンズ監督(撮影:見明亨徳)