ラグビーリパブリック

リーチ欠いた首位チーフスがシドニーで完敗。ハイランダーズは連勝止まる

2016.05.27
チーフスの防御網を突破するワラターズのイズラエル・フォラウ。山下裕史も止められず
(Photo: Getty Images)
 日本のサンウルブズも参戦しているスーパーラグビーは、27日に第14節の2試合がおこなわれ、ジャパンのSH田中史朗が所属する昨年度王者のハイランダーズはウェリントンでハリケーンズに20−27で競り負け、PR山下裕史が先発したチーフスはシドニーでワラターズに25−45で屈した。
 ウインドウマンス(6月/国際試合月間)前のラストゲームで、激しいプレーオフスポット争いを繰り広げているハイランダーズは勝点を伸ばしたいところだったが、獲得したのは7点差以内の敗戦によるボーナスポイントのみ。ライバルのハリケーンズに抜かれ、ニュージーランド/オーストラリア・グループでプレーオフ進出圏内ぎりぎりの5位に後退した。
 SH田中は20−20の同点で迎えた後半31分から出場。終盤はハリケーンズがボールを支配し、守りで耐えていたハイランダーズだったが、残り時間1分を切ったところでハリケーンズがゴール前スクラムのチャンスとなり、最後はFLアーディー・サヴェアがディフェンスを破ってインゴールへ持ち込み、決着がついた。
 ハイランダーズの連勝は3で止まり、8勝4敗(勝点38)。ハリケーンズも勝敗数は同じだが、ボーナスポイント獲得数が多く勝点40となっている。
 その大混戦のニュージーランド・カンファレンスで首位に立つチーフスだが、これまでチーム屈指のハードワークで勝利に貢献してきたNO8リーチ マイケル(2015年ワールドカップ・日本代表主将)が前節のレベルズ戦で手の親指を脱臼して離脱となり、今季タックル成功率94%のディフェンスリーダーであるリーチを失った影響は大きく、ワラターズに今季チームワーストの6トライを奪われ敗れた。
 PR山下は4試合連続の先発(通算7試合出場はすべて先発)で、後半16分に交代するまでセットピースの安定を支えたが、大会が1か月中断する前のラストゲームで笑うことはできなかった。
 9勝3敗(勝点42)となったチーフスだが、まだ、総合順位でも暫定トップ。
 一方、オーストラリア・カンファレンス首位のワラターズは7勝5敗で勝点を34に伸ばしたため、5ポイント差をつけられた同地区2位のブランビーズ(現在勝点29)は、28日にキャンベラでおこなうサンウルブズ戦でトライボーナスポイント付きの勝点5を狙いに行くだろう。
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