ラグビーリパブリック

山田は今季サンウルブズ最後の勇姿か… SH井上がデビューへ

2016.05.26
ブランビーズ戦後、セブンズ日本代表に合流する山田章仁(Photo: Getty Images)
 6月は国代表のテストマッチシーズンとなるため、スーパーラグビーは今週末の第14節が1か月中断前の最後の試合となる。初挑戦の今季、1勝1分9敗と苦しんでいる日本のサンウルブズは、28日にキャンベラでオーストラリア・カンファレンス2位のブランビーズと対戦。ストーマーズ、レッズ相手に健闘したサンウルブズだが、ブランビーズはプレーオフ進出のボーダーライン付近にいるためトライボーナスポイント付きの勝点5を狙っており、厳しい戦いになりそうだ。
 サンウルブズは先週のレッズ戦から先発メンバーを8人変更。キャプテンのHO堀江翔太は3試合ぶりのスターターとなり、PRの稲垣啓太、浅原拓真と一緒に最前列からチームを鼓舞する。
 セカンドローではティモシー・ボンドが負傷離脱し、LO大野均が先発復帰。WTBジョン・スチュワートも怪我でチームを離れており、パエア ミフィポセチが14番を着る。
 ハーフ団はSH矢富勇毅とSO田村優のコンビ。
 そして唯一、開幕から全試合先発出場を続けていたFBリアン・フィルヨーンは初めてベンチからのスタートとなり、笹倉康誉が15番を任された。
 リザーブにはSH井上大介も名を連ね、初の試合登録メンバー入りでスーパーラグビーデビューのチャンスがめぐってきた。
 これまで8トライを重ね(1位タイ)、トライ王も期待されるWTB山田章仁はこの試合でも先発。しかし、今夏のオリンピック出場をめざしている山田はブランビーズ戦後はセブンズに専念すると思われ、今季のサンウルブズで勇姿を披露するのは最後になるかもしれない。
 一方のブランビーズは、昨年のワールドカップで準優勝を遂げたオーストラリア代表のメンバーが6人おり、テストマッチ102試合出場のHOスティーヴン・モーア、釜石シーウェイブスの魂も宿るハードワーカーのFLスコット・ファーディー、世界屈指のボールハンターである剛腕FLデイヴィッド・ポーコックなどが脅威。バックラインは負傷のSO/CTBマット・トゥームア、WTBジョー・トマニ、WTBヘンリー・スペイトを欠くが、テヴィタ・クリンドラニというパワフルなCTBがおり、司令塔を務めるクリスチャン・リアリイファノも警戒が必要だ。
 また、ベンチ入りするジョー・パウエルは、今季まだ4試合しか出場していない2、3番手のSHだが、26日にオーストラリア代表スコッド入りが発表されたばかりであり、この22歳の若者にも注目が集まる。

オーストラリア・カンファレンスで首位を争うブランビーズ(Photo: Getty Images)
<サンウルブズ 試合登録メンバー/第14節 ブランビーズ戦> 
1.稲垣啓太(パナソニック)  2.堀江翔太(パナソニック)  3.浅原拓真(東芝)  4.大野均(東芝)  5.ファアティンガ・レマル(宗像サニックス)  6.リアキ・モリ(前ブルーズ/NZ)  7.アンドリュー・ドゥルタロ(アメリカ代表)  8.エドワード・カーク(前レッズ/豪州)  9.矢富勇毅(ヤマハ発動機)  10.田村優(NEC)  11.山田章仁(パナソニック)  12.立川理道(クボタ)  13.デレック・カーペンター(前トヨタ自動車)  14.パエア ミフィポセチ(NTTドコモ)  15.笹倉康誉(パナソニック)
〔リザーブ〕
16.木津武士(神戸製鋼)  17.具智元(拓殖大4年)  18.垣永真之介(サントリー)  19.細田佳也(NEC)  20.安藤泰洋(トヨタ自動車)  21.井上大介(クボタ)  22.トゥシ・ピシ(サモア代表)  23.リアン・フィルヨーン(NTTドコモ)
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