ボールキャリアー、チーフスPRミッチ・グレアムのサポートにつくPR山下裕史
(Photo: Getty Images)
21日、ニュージーランドのハミルトンでは、リーチ マイケルと山下裕史が所属するチーフスと、松島幸太朗がいるレベルズが対戦し、36−15でチーフスが勝った。
日本代表選手は3人とも試合登録メンバーに入り、同じフィールドで同時にプレーするかも注目のひとつだったが、先発したチーフスのPR山下とNO8リーチは後半の序盤に相次いで負傷交代。レベルズのリザーブだったWTB松島は後半30分からの出場だったため、競演は実現しなかった。
3試合連続の先発となったPR山下はファーストスクラムから強さを発揮し、先制トライのきっかけとなったドライビングモールでも好アシストがあった。しかし、後半5分に相手NO8アダム・トムソンにタックルした際に負傷し、一連の流れが終わったあと足を引きずりながらベンチへ退いた。
チーフスの頼もしいエイトマンであるリーチは、献身的なプレーを続けていたが、後半早々にダブルタックルを受けたとき、ひざを負傷。それでもプレーを続行し、その後、力強いランも見せたが、後半10分に今度は自分がタックルした際に右手首あたりを痛め、無念の交代となった。
一方、レベルズのWTB松島は終盤に出番となり、5試合目の出場。最初のプレーはハイボール争奪だったが競り負け、ゴールラインを背負っての苦しい場面ではジャンプしてパスカットを試みたが、届かなかった。劣勢のチームにあって、10分間の出場ではボールが回ってくることはなく、この試合で鋭い走りを披露することはなかった。
3年ぶりのスーパーラグビー優勝を狙うチーフスは、レベルズより3トライ多くトライを挙げてボーナスポイントも獲得し、大混戦のニュージーランド・カンファレンスで首位に浮上した。
一方、大会参入から6年目で初のプレーオフ進出の可能性があるレベルズだが、これで3連敗となり、オーストラリア地区トップに立つワラターズとの勝点差「7」を縮めることができず、残り4試合で苦しくなった。
なお、21日はパース(オーストラリア)でフォース対ブルーズ戦もおこなわれ、ニュージーランドチームのブルーズが17−13でアウェイゲームを制している。
ブルーズに所属する日本代表CTBのマレ・サウは4点リードの後半30分から出場し、堅実なプレーでチームの6勝目に貢献した。勝点29となったブルーズは、プレーオフ進出圏内のハリケーンズ(ニュージーランド/オーストラリア・グループ5位)との勝点差を7ポイントに詰め、8強入りに望みをつないだ。