欧州チャンピオンズカップの栄冠を初めて獲得したサラセンズ(Photo: Getty Images)
欧州最強クラブを決めるヨーロピアンラグビー・チャンピオンズカップの決勝が、現地時間14日にフランスのグラン・スタッド・ドゥ・リヨンでおこなわれ、サラセンズ(イングランド)がラシン92(フランス)を21−9で下して念願の初優勝を遂げた。イングランドのクラブが欧州チャンピオンになるのは9季ぶりで、サラセンズは2年前の決勝で敗れた悔しさを晴らした。
両チームともディフェンスが堅く、トライは生まれなかった。ラシンのキッカーを務めたCTBヨハン・フーセンも堅実な働きをしたが、サラセンズはテリトリー獲得とパワーベースのスタイルでプレッシャーをかけ続けてPGチャンスを多く得、SOオーウェン・ファレルが7本のショットをすべて決めて勝利を引き寄せた。
初のファイナル進出となったラシンは欧州最高と称されるハーフ団を擁していたが、前半21分にSHマクシム・マシュノーがタックルへ行った際に頭を強打して交代し、ふくらはぎに不安を抱えていたSOダン・カーターも後半早々に退き、プレーメーカーを失ったのは痛かった。
マン・オブ・ザマッチには、今年イングランド代表デビューを果たし、サラセンズ屈指のハードワーカーぶりをこの試合でも発揮した21歳のLOマロ・イトジェが選ばれた。
優勝トロフィーを手にするサラセンズのマロ・イトジェ(Photo: Getty Images)
不完全燃焼に終わったラシンのダン・カーター(Photo: Getty Images)