クルセイダーズ戦の終盤でプレーしたハイランダーズのSH田中史朗(Photo: Getty Images)
南半球を中心に開催されているスーパーラグビーは大会後半戦に入り、各地区でプレーオフスポット争いが激しくなっている。13日にはニュージーランド(NZ)、オーストラリア(豪州)の各カンファレンスで首位攻防戦がおこなわれ、ダニーデンでは、日本代表のSH田中史朗が所属する昨季王者のハイランダーズが現在NZ地区1位のクルセイダーズに34−26で勝利。豪州のメルボルンでは、WTB松島幸太朗を擁するレベルズが勝点2差で追う首位のブランビーズに挑んだが、22−30で敗れた。
ハイランダーズの田中は15点リードの後半32分から出場し、正確なパスや低いタックルなどでチームの3連勝に貢献した。ハイランダーズはWTBワイサケ・ナホロやCTBマット・ファデスなどがトライを重ねてボーナスポイントも獲得。総得失点差でクルセイダーズと2位チーフス(リーチ マイケルと山下裕史が所属)を上回ることはできなかったが、3チームが勝点37で並んだ。
レベルズの松島は、負傷したWTBキャム・クロウフォードに替わって後半9分から出場。俊敏な動きでチームの攻撃にリズムをもたらし、後半26分には相手FLスコット・ファーディーにしぶとく絡んでノックオンを誘い、ブランビーズのトライを取り消しにした。しかし、レベルズは大事なホームゲームを落として連敗、5勝5敗(勝点23)となり、豪州地区トップを守ったブランビーズ(7勝4敗、勝点29)との勝点差は6に広がった。