ツイ(写真左から2人目)を擁するレッズはクルセイダーズに挑むも完敗(Photo: Getty Images)
スーパーラグビーは6日、クライストチャーチ(ニュージーランド)などで2試合がおこなわれ、日本代表キャップホルダーのFB五郎丸歩とFLツイ ヘンドリックが所属するレッズ(オーストラリア)は、クルセイダーズに5−38で完敗した。レッズはこれで2勝1分7敗(勝点12)。8年ぶりの王座奪還をめざすクルセイダーズは、長年チームの大黒柱だったリッチー・マコウとダン・カーターをいっぺんに失ったが、今季は8勝1敗(勝点37)と好調で、ニュージーランド・カンファレンスで暫定1位に浮上した。
レッズ屈指のハードワーカーであるツイは開幕から10試合連続の先発。勢いがあるクルセイダーズ相手にチームは終始押され気味で、ツイに大きな見せ場はなかったが、ブレイクダウンでターンオーバーするなど、後半29分に交代するまで体を張り続けた。
五郎丸はこの試合のメンバーには入っていなかった。しかし、チーム内でキッカーの座を争うライバルのSOジェイク・マッキンタイアがこの日もキック不調で、レッズの指揮官は五郎丸への再チャンスを考えた方がいいかもしれない。マッキンタイアはクルセイダーズ戦で、ゴールポスト近くのコンバージョンをチャージされるなど、決めるべきショットを2本外し、今季ゴールキック成功率は67.5%に下がった。ただ、一方の五郎丸も、6試合出場したなかでゴールキック成功率は50%(8本中4本失敗)と信頼を失っており、ワールドカップやトップリーグなどで披露してきた安定感のあるブーツ復活が期待される。
もう1試合は、ブランビーズがブルズを23−6で下し、6勝4敗(勝点25)となって、松島幸太朗が所属するレベルズを抜いてオーストラリア・カンファレンスの首位に立った。
サンウルブズと一緒のアフリカ1・カンファレンスに入っているブルズは、6勝1分2敗(勝点28)となり、同地区1位・ストーマーズ(勝点29)との差を縮めることはできなかった。