ラグビーリパブリック

サンウルブズ再始動! 「1試合1試合勝ちたい気持ちを前面に」(堀江主将)

2016.05.02
(写真:スーパーラグビー後半の戦いに向け、明るい表情のサンウルブズ・堀江主将)
 4月23日のジャガーズ戦で36−28と待望の初勝利を挙げたサンウルブズ。チームは翌24日から「BYE」と呼ばれる試合のない週に入り、一時解散。5月2日に再集合し、後半戦に向けての練習を開始した。
 ジャガーズ戦で終了直前に涙を見せていた堀江翔太主将は、試合後病院に直行していた。タックルに入った際に相手の膝が入り、右耳の鼓膜に穴が開いたのだ。
「ちょっと聞こえにくいんですが、それによって試合どうこうということはない」
 次戦には出場できるものの、手術するかどうかは、今週中に専門家と相談して決めるという。
 チームは開幕から7連敗。南ア遠征の最終戦ではチーターズに17−92と大敗。土俵際に追い込まれた試合でつかみとった初勝利だった。
「自分がやってることが合ってるのかどうか分からない状態。アプローチを変えなアカンと思ったりもしたけど、それでも自分のやってることを信じてやりきろうと葛藤しながらやってた。いい勝ちじゃないですか」
 勝因は「ディフェンスでプレッシャーをかけられた。BKも(トライを)決めてくれたし、スクラムも安定した」という。何より、チームが前を向き続けていたからこそ手にできた1勝だった。
「大敗した中でもポジティブに前向きな練習ができた。ああいう状況でポジティブでいるのは大変なんですが、僕だけじゃなく選手やスタッフもみんなそうだった」
 2部練習の合間の囲み会見でそう語る堀江主将のあごはスッキリしていた。「勝つまで剃らない」と宣言して伸ばしていた髭は、病院に行く前、ロッカールームで仲間にハサミと髭剃りで、断髪式ならぬ「断髭式」できれいに剃られたのだ。
「全部ツルツルにしたのは久しぶり。また一から頑張らなアカンと思いましたね」
 オフはトレーナーと一緒に宮古島へ家族旅行。トレーニングとリフレッシュを兼ねた時を過ごした。
 次に勝つまで髭を伸ばし続けるのかという問いには、「もう剃らないと思います。いま剃っても分からないでしょ(笑)」
 チーターズ戦の勝利でチームはまた一つ階段を上がった。もう勝っても剃る必要はない。
「2勝目と言うより、1試合1試合勝ちたいという気持ちを全面に出してやっていきたい」
 次戦は7日のフォース戦。休養十分で臨むホームゲームで白星を続けたい。
(文:森本優子)
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