コーチのアドバイスを聞くサンウルブズの立川理道(撮影:見明亨徳)
南半球のトッププレーヤーが集うスーパーラグビーに今季から鼻息荒くチャレンジしている新参の2チーム、サンウルブズ(日本)とジャガーズ(アルゼンチン)が、今週土曜日に東京・秩父宮ラグビー場で初対決する。
大会は折り返し点にきたが、サンウルブズは7戦全敗中、ジャガーズも開幕戦勝利のあと6連敗と苦しんでおり、この試合を巻き返しへのきっかけにしたいところだ。シンガポール、南アフリカと続いた長期遠征から帰国したサンウルブズと、ニュージーランドでの3連戦を終えて来日したジャガーズは疲労度もほぼ同じで、精根を尽くす激闘が予想される。
前節のチーターズ戦で17−92の屈辱的大敗を喫したサンウルブズは、先発メンバーを3人変え、PR垣永真之介、FL細田佳也、SH日和佐篤がスターターに復帰。
開幕から13番を着てきた立川理道はインサイドCTBに移動する。
また、今月末から始まるアジアラグビーチャンピオンシップの日本代表に選出されたFL/NO8安藤泰洋(トヨタ自動車)がリザーブとして初めて試合登録メンバーに入り、スーパーラグビーデビューのチャンスがめぐってきた。
一方のジャガーズは、先発15人のうち14人がアルゼンチン代表キャップ保持者で、リザーブのLOグィド・ペティを含めて12人が昨年のワールドカップで4強入りを果たしたメンバーだ。代表キャプテンでもあるHOアグスティン・クレービーや、テストマッチ65試合出場の経験を持つFLファン=マヌエル・レギサモン、司令塔のSOフアン・マルティン・エルナンデスなどがキープレーヤーとなる。
アルゼンチン代表は伝統的にスクラムを得意とするが、ジャガーズのこれまでのスクラム成功率は81%で、この数字はサンウルブズの84%よりも悪い。また、ワールドカップでは果敢なワイド攻撃を披露してバックスの能力の高さを示したが、スーパーラグビー7試合でのトライ数は16で、こちらもサンウルブズより少ない。イエローカードはワーストの6枚を数えており、規律は弱点か。しかし、ブレイクダウンでのボール争奪は強く、サンウルブズにとってはそこのファイトも勝利へのキーポイントとなる。
<サンウルブズ 試合登録メンバー/第9節 ジャガーズ戦>
1.三上正貴(東芝) 2.堀江翔太(主将/パナソニック) 3.垣永真之介(サントリー) 4.大野均(東芝) 5.リアキ・モリ(前ブルーズ/NZ) 6.細田佳也(NEC) 7.アンドリュー・ドゥルタロ(アメリカ代表) 8.エドワード・カーク(前レッズ/豪州) 9.日和佐篤(サントリー) 10.トゥシ・ピシ(サモア代表) 11.パエア ミフィポセチ(NTTドコモ) 12.立川理道(クボタ) 13.デレック・カーペンター(前トヨタ自動車) 14.ビリアミ・ロロヘア(タスマン/NZ) 15.リアン・フィルヨーン(NTTドコモ)
〔リザーブ〕
16.木津武士(神戸製鋼) 17.具智元(拓殖大) 18.浅原拓真(東芝) 19.ファアティンガ・レマル(宗像サニックス) 20.安藤泰洋(トヨタ自動車) 21.茂野海人(NEC) 22.田村優(NEC) 23.笹倉康誉(パナソニック)