スーパーラグビーでも輝く力は持っている松島幸太朗(撮影:松本かおり)
サントリーサンゴリアスからレベルズ(オーストラリア)に期限付き移籍して3月5日のブルズ戦で念願のスーパーラグビーデビューを果たした松島幸太朗が、今週金曜日に本拠地メルボルンでおこなわれるチーターズ戦のリザーブメンバーに入った。
昨年のワールドカップで日本代表WTBとして全4試合に先発し、世界を驚かす歴史的3勝に大きく貢献した松島は、ブルズ戦で出場した18分間で攻守にわたって果敢にプレーし、もう少しでトライという鋭い走りも披露して鮮烈デビューを遂げていた。が、CTBとFBでもプレーできる日本のヤングスターは、翌週のレッズ戦はベンチ入りしたものの出番はなく、それ以降は東京でおこなわれたサンウルブズ戦も含めてレベルズの23人枠に入ることができなかった。
しかし、オーストラリア代表キャップ保持者であるレギュラーWTBのドム・シッパリーが先週のハリケーンズ戦で左ひざを壊して今季残り試合の出場が絶望的となり、セブンズ代表の経歴を持つCTBミッチ・インマンも手の負傷でリハビリ中のため、松島にチャンスがめぐってきた。
レベルズは現在4勝3敗(勝点17)でオーストラリア・カンファレンスの2位につけている。同地区首位のブランビーズとはわずか4ポイント差で、チーム史上初のプレーオフ進出をめざす上でもチーターズ戦は重要な試合となる。
なお、同日はダニーデン(ニュージーランド)でハイランダーズ対シャークス戦もおこなわれる予定で、ハイランダーズに所属する日本代表(パナソニックワイルドナイツ)のSH田中史朗もリザーブメンバーに名を連ねている。