大槻卓レフリー(左)と川崎桜子レフリー(写真:日本ラグビー協会)
今年8月に開催されるリオデジャネイロオリンピックの7人制ラグビー(セブンズ)のレフリーに、日本ラグビー協会の大槻卓レフリー(37歳)と関東ラグビー協会の川崎桜子レフリー(22歳)が、国際統括団体であるワールドラグビーの推薦を受け選ばれたことが公式発表された。
大槻レフリーは2006年12月にタイでおこなわれた第24回東南アジア競技大会で国際デビューし、ワールドラグビーセブンズシリーズでも経験を積んできた。
セブンズが正式競技として初めて実施されるオリンピックのマッチオフィシャル選出について、「大変嬉しく光栄なことです。日本ラグビーフットボール協会をはじめとして、家族、レフリー仲間、そして前職であります愛知県教員(足助高校、名古屋西高校)、現在の所属先である株式会社豊田自動織機など、今まで私を支えていただいたすべての皆さまに感謝申し上げます。世界最大のスポーツイベントであるオリンピックのピッチに立った時に、どんな景色がみえるのか、何を感じるのか今から大変楽しみです。日本、そしてアジアのレフリーとして役割を果たし、自分らしく、オリンピックの舞台を楽しんできたいと思います」とコメントした。
川崎レフリーは全国大学選手権7連覇を果たした帝京大ラグビー部を今春卒業したばかり。同部史上初の女性レフリーである川崎レフリーは、2014年5月のアムステルダムセブンズ(オランダ)で国際デビューを果たし、ワールドラグビー女子セブンズシリーズ2015-2016の女子エリート審判団に入っている。
レフリーとしてオリンピックに参加することとなり、「レフリーとしての経験がまだ浅い私が選ばれたことに驚いており、同時に責任の重さも感じています。これまで、ラグビーの楽しさを教えて下さった(出身校)玉川学園ラグビー部の先生、レフリーの道を開いて下さった帝京大学ラグビー部の監督をはじめ関係者の皆さまには恩返しができることになります。また、今後のレフリー活動をご理解していただき、社員として迎えて下さる株式会社山小電機製作所の皆さま、そして日本ラグビーフットボール協会の関係者の皆さま、家族に感謝の気持ちでいっぱいです。オリンピックでは責任と誇りを持ってレフリーを務め、そこで学ぶ多くの事を今後のレフリング技術の向上と女子レフリーの普及・育成につなげていきたいと思います」と、喜びと抱負を語った。