ラグビーリパブリック

試練続くサンウルブズ 南ア首位のストーマーズに完敗

2016.04.09
連続トライで喜ぶストーマーズと、厳しい表情のサンウルブズFBフィルヨーン
(Photo: Getty Images)
 スーパーラグビー6戦目で、南アフリカグループの首位を走るストーマーズに挑んだ日本のサンウルブズだが、19-46で完敗した。堅守を武器とする相手から3トライを奪ったものの、逆に7回もゴールラインを割られ、初勝利には届かなかった。
 ケープタウンのニューランズスタジアムで現地時間8日におこなわれたこの試合。
 序盤のボール保持率はストーマーズが高く、前半24分までに4連続トライを挙げた。辛抱強くディフェンスしていたサンウルブズだが、ストーマーズは10分、ゴールラインに迫ってFLシクンブゾ・ノーチェがインゴールに突っ込み、16分には右へのロングパスからWTBコーバス・ファンヴィックがトライ。22分にはラインアウトからのサインプレーが決まってHOスカーラ・ントゥベニが右コーナーに飛び込み、リスタート直後にはFBチェスリン・コルビが自陣深くからビッグゲインし、同じ7人制南ア代表のCTBジュアン・デヨーンにつないで4トライ目が生まれた。
 サンウルブズは28分、敵陣深くでペナルティを得、ようやくチャンスがめぐってきたが、SO田村優がタッチキックをミスし、ラインアウトの好機を逃した。それでもドロップアウト後、WTBビリアミ・ロロヘアのカウンターアタックで再び敵陣22メートルライン内に入り、すばやく左へ回してFBリアン・フィルヨーンがチーム初トライを挙げた。
 その後、なかなか追加点を奪えずにいたサンウルブズだが、5-27で迎えた後半の立ち上がりはよく、44分(後半4分)、ゴール前のラックから持ち出したSH矢富勇毅がギャップを突いてインゴールに入り、チームに活気を取り戻した。
 しかし、連敗が続く日本の新参チームからボーナスポイントもゲットしたいストーマーズがエンジンをかけ直し、50分、FWの選手たちもよく走ってテンポよくつなぎ、FLノーチェがフィニッシュ。53分には俊敏なSHルイ・スクレダーがディフェンダーを振り切った。
 サンウルブズは65分にターンオーバーからつないでFBフィルヨーンが得点したものの、反撃はここまで。
 70分にはLOティモシー・ボンドが危険なタックルで一発退場となり、数的有利のストーマーズが終盤に1トライ追加し、ニューランズに集まった2万人の観客が喜ぶ結果となった。
 6連敗となったサンウルブズは次週が今回の南ア遠征の最後となり、シンガポールでの第3節で31-32と接戦だったチーターズとブルームフォンテインで再戦する。
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