ラグビーリパブリック

霜村、パーカーなどパナソニック退部。新加入は福岡、藤田ら豪華8人

2016.03.31
日本代表の同志で、よきライバルでもある藤田慶和(前列写真左)と福岡堅樹。
今夏はリオ五輪出場をめざし、その後はワイルドナイツで暴れる(撮影:松本かおり)
 国内王者のパナソニック ワイルドナイツは31日、12年間在籍した元日本代表のCTB霜村誠一(34歳)や、トップリーグ3連覇に貢献した南アフリカ代表WTBのJP・ピーターセン(29歳)、昨季プレーオフでゴールデンブーツを披露したSO/CTBヘイデン・パーカー(25歳)など、11選手の退部を発表した。
 霜村は、ワイルドナイツ主将に就任した2009年度に日本選手権3連覇を遂げ、翌年度にはチームをトップリーグ初優勝に導いた。ベストフィフティーン選出4回、2014年11月29日のトヨタ自動車戦でトップリーグのリーグ戦通算100試合出場を達成。2015年4月からは桐生第一高校(群馬)の教諭となり、同校ラグビー部監督を務めながら二足のわらじに挑戦していたが、ワイルドナイツを勇退することとなった。
 南アのスターであるピーターセンは、イングランドのレスター・タイガースに移籍することが1月に明らかとなっていた。ラストイヤーとなった2015-2016シーズンは初めてトップリーグのベストフィフティーンに選ばれ、日本選手権との2冠を達成して笑顔で帰国した。
 そして、わずか1年間の在籍だったがシーズンを通して活躍したオーストラリア代表のFL/NO8ベン・マッカルマン(28歳)と、ハイランダーズの選手でもあるパーカーも退部。元U20ニュージーランド代表のパーカーは、ワイルドナイツ司令塔のベリック・バーンズが負傷で苦しい状況のなか8強による順位決定トーナメント(LIXIL CUP)で10番とキッカーを務め、24本のゴールキックをすべて決めてMVPに輝いた救世主だった。
 そのほか、SH高安厚史(33歳)、SO/CTB野口裕也(29歳)、PR木川隼吾(32歳)、HO室井達彦(29歳)、SO/CTB木村恵輔(28歳)、WTB酒井教全(27歳)、PR仲松美勇士クリシュナ(25歳)も退部した。
 その一方で、2016年度新加入選手も発表され、昨秋のワールドカップで奮闘した日本代表のWTB福岡堅樹(17キャップ/筑波大)やWTB/FB藤田慶和(29キャップ/早稲田大)など、国内屈指のヤングスターが大勢ワイルドナイツに入団する。
 スーパーラグビーのサンウルブズでも活躍が期待されるPR平野翔平(東海大)、セブンズ日本代表の経歴を持つLO/FL長谷川峻太(大東文化大)も加入。大学選手権7連覇を遂げた帝京大からは、主将を務めたHO坂手淳史、副将のSO/CTB金田瑛司、BKリーダーのFB森谷圭介という、元U20日本代表の3人がワイルドナイツの一員となった。そして、関東学院大の主将として関東大学リーグ戦1部昇格を果たしたSH高城佑太も国内最強軍団の新戦力となる。
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