ラグビーリパブリック

高校日本代表がツアー最後に大金星! U19スコットランド代表に劇的勝利!

2016.03.28
U19スコットランド代表を倒し、喜ぶ高校日本代表の選手たち(Photo: Getty Images)
 日本ラグビー界の将来を担う若人たちが、エディンバラで歓喜の雄叫びを上げた。3月中旬からスコットランド遠征をおこなっていた2015年度高校日本代表は27日、ツアー最終戦でU19スコットランド代表に挑み、試合終了間際に逆転トライを挙げて10-7で劇的勝利を収めた。20日の試合で同じ相手に惜敗していた高校日本代表は、リベンジを果たすとともに、ツアー通算3勝1敗と勝ち越して帰国の途に就く。
 チームを指揮した樋口猛監督(新潟工業)が試合を振り返る。
「U19スコットランドに勝利し日本ラグビーの歴史を創ろうと、この試合に挑んだ。小雨が降るスリッピーなコンディションのなか、最終戦のキックオフを迎えた。チームはこれまでの3戦で大きく成長し、自分たちのラグビーに手応えを感じていた。前半から全員が体を張り、スコットランドフォワードに突き刺さり続けた」
 しかし前半6分、一瞬の隙を突かれ、相手に先制トライを許す。高校日本代表は10分にSO霜鳥優太(深谷)がPGを決め、3-7で折り返した。
「後半に入ってもジャパンの激しいディフェンスは変わらず、相手が徐々に嫌がっていくのがわかった」
 一進一退の攻防が続き、両チームともスコアできないまま後半30分を過ぎた。しかし、日本の若き挑戦者たちの勝利への気持ちは変わらず、33分、ゴール前でラインアウトのチャンス。そして、モールを押し込んで逆転トライを奪い、やがて歓喜のノーサイドとなった。
「選手・スタッフ全員が心を一つにして力を合わせたことが、自分たちのラグビーを実現できた最大の理由だと思う」と樋口監督。「これまでチームを支えてくださったすべての方々に感謝いたします。ありがとうございました」
 そして、勝利を引き寄せる逆転トライを挙げたキャプテンのFL眞野泰地(東海大仰星)はこう語った。
「歴史を創るという強い気持ちを、自分たちのスタイルを、ノーサイドまで貫き通した。ノーサイドの瞬間、スタッフ・選手全員が涙を流し、喜びを分かち合った。今まで取り組んできた練習や試合の数々も、決して上手くいく事ばかりではなかったが、素晴らしい仲間と全員で乗り越えスコットランドに勝つという目標を達成でき、心から嬉しい。最高のメンバー、最高のスタッフであったことを、この結果をもって証明でき、大変嬉しく、また誇りに思う。また桜のジャージーを着てプレーできるように、これからもそれぞれの道で頑張っていきたい。日本からの応援、本当に力となりました。ありがとうございました」
Exit mobile version