ラグビーリパブリック

始球式、決意表明にラジオ出演。サクラセブンズの魅力を楽天ファンに。

2016.03.26
楽天イーグルスの試合で始球式。速球を投げ込んだ清水麻有。
(撮影/?塩隆)

 昨秋のアジア予選を勝ち抜いて大舞台への切符を手にしたサクラセブンズが、決戦の舞台へ向かう前に、晴れ舞台に立つ機会を得た。
 昨日(3月25日)開幕したプロ野球。仙台・koboスタ宮城では東北楽天イーグルス×福岡ソフトバンクホークスの3連戦がおこなわれている。3月26日におこなわれた開幕第2戦にサクラセブンズの横尾千里(東京フェニックス)と清水麻有(東農大二/この春から日体大)が登場した。ふたりは試合前から大活躍。スタジアム正面のステージで楽天イーグルスの立花陽三社長とのトークショーに出演したほか、FMラジオ(Rakuten.FM TOHOKU)にも登場した。試合開始直前にはグラウンドに立った横尾がファンに向けてリオ五輪への決意表明をおこない、清水は始球式で勇姿を見せた。

左から清水麻有、楽天イーグルスの立花陽三社長、横尾千里。
(撮影/?塩隆)

 女子ラグビー代表チームをサポートする青南商事は東北楽天イーグルスもサポートしている。この日の試合が「SEINANデー」として開催されたことから、サクラセブンズがいろんな形で野球ファンの前に登場した。
 トークショーでふたりがサクラセブンズの猛練習の模様を語ると、立花社長が「ラグビーはハードなスポーツ。だからトレーニングもハード。それと比べると野球の練習は…」と話し、ファンの笑いを誘うシーンがあった。FMラジオではパーソナリティがふたりの私生活を聞き出す場面も。好きな食べ物を横尾は「ナス」、清水は「ニンニクの芽炒め」と話し、それぞれ特技を「お菓子作り。チョコ作り」(清水)、「エビのはらわた取り」(横尾)とした。
「家でエビを使った料理をするときは、必ず呼んで、と母に頼んでいます」
 そんな横尾の言葉に、パーソナリティのTACKさんも大笑いだった。

トークショーのステージでタックルを披露した横尾千里。(撮影/?塩隆)

 不思議な空気を出し続けたふたりだったが、グラウンドに立つとアスリートの表情になった。サクラセブンズの一員としての決意表明をおこなった横尾は、「金メダルだけしか見ていない」と堂々としたもの。その立派な態度に、イーグルスファンから大きな声援が飛んだ。
 始球式でマウンドにあがった清水は、きれいなフォームから速球を投げ込んだ。外角低めにワンバウンドとなったが、関係者からは「山なりでないボールに、やっぱりアスリートだな、と感じました」の声が聞こえてきた。本人は「何も覚えていません」と夢の時間を振り返り、貴重な経験を「緊張したけど楽しかった」と締めくくった。
 球団からプレゼントされたユニフォームを着てスタンドに座り、試合も楽しんだふたり。2万5000人のファンが熱心に応援する特別な空間に身を置き、文化の根付いている野球の世界から、いい刺激を受けていた。

 

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