イングランド代表指揮官就任1年目で欧州王座に導いたエディー・ジョーンズHC
(Photo: Getty Images)
ラグビー弱小国とみられていた日本代表を鍛えてワールドカップで3勝という歴史的偉業を遂げ、次のビッグチャレンジとして、ラグビーの母国の代表指揮官に就任した名将エディー・ジョーンズが、新たな栄誉を手にした。
昨秋の自国開催ワールドカップで惨敗を喫し、失意のどん底にあったイングランド代表を立ち直らせ、シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)で5年ぶりの優勝に導いた。
イングランドは現地時間12日に地元トゥイッケナムで2位のウェールズを下して4勝0敗となり、2勝1敗で優勝の可能性を残していた3位のフランスが同13日のスコットランド戦に18-29で敗れたため、最終節を待たずしてイングランドの欧州制覇が決まった。
イングランドは19日にパリでおこなわれる最終節のフランス戦に勝てば、13年ぶりのグランドスラム(全勝優勝)達成となる。
イングランドの優勝をアシストしたスコットランド。フランスに勝ったのは10年ぶりだ。
エディンバラのマレーフィールドでおこなわれたこの試合。序盤にフランスがHOギエム・ギラド主将のトライで先制したが、スコットランドはPGを2本決めて逆転し、32分にはハイテンポの連続攻撃からFBスチュアート・ホッグがインゴールに飛び込み、リードを広げた。35分にはCTBダンカン・テイラーが自陣でのPKから速攻を仕掛けて右タッチライン沿いを50メートル以上独走し、トライ。
前半終了前にフランスのCTBガエル・フィクーもファイブポインターとなったものの、この日のスコットランドは堅守も光り、後半は相手にゴールラインを割らせなかった。
スコットランドは21-18で迎えた後半25分、ゴールに迫ると、SHグレイグ・レイドローからのロングパスをFBホッグが判断良く瞬時に手ではじいて左WTBのティム・ヴィサーにつなぎ、チーム3トライ目が生まれて勝利を引き寄せた。
3年ぶりにホームでシックスネーションズ勝利を祝ったスコットランド。6月には来日して日本代表と対戦する。
フランス戦勝利を喜ぶスコットランド。2勝2敗となって3位に浮上した(Photo: Getty Images)