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マフィが4試合で4トライ目! 試合敗れるもバースで大きな存在感

2016.03.12
ハリクインズ戦で力走するバースのNO8マフィ(Photo: Getty Images)
 イングランド最高峰リーグのプレミアシップに挑戦している日本代表(NTTコミュニケーションズ)のNO8アマナキ・レレィ・マフィが、現地時間11日にトゥイッケナム・ストゥープでおこなわれたハリクインズ戦に先発出場し、後半25分にトライを決めた。2月13日にデビューして以来、4試合で4トライ目の活躍。試合は28-35で敗れたものの、チームは29点ビハインドからマフィのスコアで活気づき、終盤に追い上げてボーナスポイントを獲得した。
 先週のロンドン・アイリッシュ戦はろっ骨の負傷により欠場していたマフィだが、2試合ぶりに8番をつけてフル出場。1か月前に加入したルーキーにもかかわらず、圧倒的な突破力とハードワークでバースの中心的存在になっており、ハリクインズは序盤からマフィに厳しくプレッシャーをかけ続けた。
 前半10分頃、バースのCTBマット・バナハンがブレイクスルーし、パスをもらったWTBオラシオ・アグージャがゴールに迫り腕を伸ばしたがわずかに届かず。そこへサポートに走ってきたマフィがピックアップして突進したものの、懸命に帰ったハリクインズ選手に止められ、トライを奪うことはできなかった。
 30分過ぎにも味方のキックチャージからマフィがゴールに迫る場面があったが、ハリクインズの守りはしぶとかった。
 試合は地元サポーターの声援を受けたハリクインズのペースで進み、後半早々にはマフィにプレッシャーをかけて落球を誘い、ボールを手にしたハリクインズのWTBチャーリー・ウォーカーが約70メートル独走してバースを突き放した。
 それでも、マフィは劣勢を挽回しようと、相手のパワフルランナーを止めるなどディフェンスでも奮闘する。
 そして、バースは6-35で迎えた後半25分、久々に得点チャンスとなり、ラインアウトからモールで前進。ボールを持ったマフィが、守る相手から左タッチライン外に押し出されそうになりながらも、その寸前で腕を伸ばしてゴールライン上にボールを押さえ、この試合のチーム初トライを挙げた。
 これでバースは息を吹き返し、さらに2連続トライとキック成功で点差を詰め、試合終了間際にはPGを追加。試合は負けたものの、7点差以内の敗戦となったため貴重なボーナスポイントを獲得した。
 バースは次節(3月18日)、日本代表PR畠山健介が所属するニューカッスル・ファルコンズと対戦する。