サンウルブズのLO大野均。チーターズ戦はディフェンスがキーポイントとなる(撮影:松本かおり)
スーパーラグビー初勝利をめざす日本チームのサンウルブズは、3月12日にホームグラウンドのシンガポール・ナショナルスタジアムでチーターズ(南アフリカ)と対戦する。開幕から2連敗のチーターズにとっては今季3戦目、先週末に試合がなかったサンウルブズにとっては2戦目となる。スーパーラグビーが日本以外のアジアで初開催される歴史的な試合だ。
先発15人は開幕戦(対ライオンズ)のメンバーと同じ。東京での練習中に負傷し離脱したPR山本幸輝(ヤマハ発動機)に代わり、2015-2016トップリーグでベストフィフティーンに選出されたPR浅原拓真(東芝)がリザーブに入った。ライオンズ戦でベンチ入りしていたFB山下一(豊田自動織機)は外れ、CTBパエア ミフィポセチ(NTTドコモ)が23番をつけて出番を待つ。
対するチーターズは、昨年の南ア最優秀選手に選ばれたワールドクラスの若きLO、ルード・デヤハーが不在。南アラグビー協会との協定で、オーバーワークが懸念されるスプリングボックス(南ア代表)の選手はスーパーラグビーでは5試合連続の出場が許可されていないため、長距離移動となるシンガポール遠征を避けて休養することとなった。
デヤハーに替わり、トヨタ自動車で短期間プレーした前主将のLOフランソワ・エイスがセカンドローで先発する。
チーターズのディフェンスは昨年ワーストで、1試合平均4トライを許した。今年の開幕節もジャガーズ(アルゼンチン)相手に被4トライ、第2節では得点力が低いといわれるストーマーズ(南ア)にも2トライを奪われており、弱点は解消されていない。
その一方で、取られたら取り返すアタッキングラグビーでサポーターを熱狂させるチーターズ。スプリングボックスのFBウィリー・ルルー、WTBコーナル・ヘンドリクスが他チームへ移籍して戦力ダウンしたとはいえ、積極果敢なランナーが多く、ライオンズ戦で26のミスタックルがあったサンウルブズにとってはやっかいな相手だ。特に2戦連続でトライを挙げている新主将のCTBフランソワ・フェンターは要注意となる。
スクラムも力をつけており、サンウルブズFW8人との押し合いも見どころ。
<サンウルブズ 試合登録メンバー/第3節 チーターズ戦>
1.稲垣啓太(パナソニック) 2.堀江翔太(主将/パナソニック) 3.垣永真之介(サントリー) 4.大野均(東芝) 5.ティモシー・ボンド(前ベイ・オブ・プレンティ/NZ) 6.リアキ・モリ(前ブルーズ/NZ) 7.アンドリュー・デュルタロ(アメリカ代表) 8.エドワード・カーク(前レッズ/豪州) 9.日和佐篤(サントリー) 10.トゥシ・ピシ(サントリー) 11.笹倉康誉(パナソニック) 12.田村優(NEC) 13.立川理道(クボタ) 14.山田章仁(パナソニック) 15.リアン・フィルヨーン(元南アフリカ代表)
〔リザーブ〕
16.木津武士(神戸製鋼) 17.三上正貴(東芝) 18.浅原拓真(東芝) 19.真壁伸弥(サントリー) 20.細田佳也(NEC) 21.茂野海人(NEC) 22.デレック・カーペンター(前 トヨタ自動車) 23.パエア ミフィポセチ(NTTドコモ)
24歳の注目株であるチーターズ新主将のCTBフランソワ・フェンター
(Photo: Getty Images)