スーパーラグビーという大きな舞台で第一歩を踏み出したチーフスの山下裕史
(Photo: Getty Images)
3年ぶりのスーパーラグビー制覇をめざす強豪のチーフス(ニュージーランド)に新加入し、初めての舞台で開幕戦先発という快挙を遂げた日本代表(神戸製鋼)のPR山下裕史だが、少しほろ苦いデビューとなった。
2月27日にクライストチャーチでおこなわれたクルセイダーズ戦に3番で出場。
試合開始早々、最初のスクラムでコラプシングの反則をとられ、相手に先制を許した。クルセイダーズの先発FW8人のうち、フロントロー3人を含めた5人は昨年のワールドカップで優勝を遂げたオールブラックスで、パックの総体重はチーフスよりも19キロ重く、山下は洗礼を受けることとなる。
その後はしばらく耐えていた山下とチーフスFWだったが、前半38分にも自陣22メートルライン内のスクラムでプレッシャーを受け、押し崩され、クルセイダーズにトライを奪われてしまった。
山下は後半14分に交代。この日は持ち味のひとつであるフィールドプレーでも見せ場はなく、ビッグスマイルは次にお預けとなった。
チーフスには日本代表主将のFL/NO8リーチ マイケル(東芝)も所属しているが、チーム合流が開幕10日前だったこともあり、この試合のメンバーには入っていなかった。
試合はチーフスが27-21で逆転勝利。6点を追う後半25分にFBダミアン・マッケンジーがトライを挙げ、コンバージョン成功でゲームをひっくり返すと、終盤にはラインアウトモールで追加点を奪い、アウェイでの勝利を手にした。