トライを決めたジャガーズのアグスティン・クレービー主将(Photo: Getty Images)
日本のサンウルブズとともにスーパーラグビー初参戦となったアルゼンチンのジャガーズが、ブルームフォンテーン(南アフリカ)で現地時間26日、チーターズとの開幕戦に臨み、34-33で逆転勝ちした。序盤にハーフ団2人がイエローカードをもらって一時13人での戦いを強いられ、前半24分までに相手に4トライを許して21点を追う展開となったが、アルゼンチン代表主将でもあるHOアグスティン・クレービーを中心に立て直し、敵地でのデビュー戦で歴史的な1勝目をつかんだ。
新参者のジャガーズだが、昨年のワールドカップで準決勝進出を果たしたアルゼンチン代表の3分の2(20人以上)がスコッド入りしており、優勝候補の一角に挙がっている。それでも、スーパーラグビーの初戦は苦しんだ。
前半10分、攻め込みながらも相手主将のCTBフランソワ・フェンターにインターセプトされ先制を許した。17分にも敵陣深くに入りながら、パスカットされ一転ピンチとなり、ゴールライン寸前で必死に止めたが、SOニコラス・サンチェスが反則を犯して10分間の退出となる。ゲーム再開し、チーターズがゴール前ラインアウトから攻めて2番がインゴールへ突っ込む。グラウンディング前に落球したが、ジャガーズのSHマルティン・ランダホがキックで妨害していたことがビデオで確認され、ペナルティトライ。レフリーはまたもイエローカードを出し、ジャガーズはハーフ団を失い13人になってしまった。
チーターズは数的有利となっている間、さらに2トライを追加。3-24とされたジャガーズは苦しくなった。
しかし、15人に戻ってすぐにトライを奪い返し、その5分後にもラインアウトモールから主将のHOクレービーが持ち出して追加点。7点差に詰めて折り返し、43分(後半3分)にはSOサンチェスのピンポイントキックパスからトライが生まれ、コンバージョン成功で同点に追いついた。
その後、チーターズにPGを2本決められ再び追う展開となったジャガーズだが、64分、自陣からのカウンターアタックでFBマティアス・オランドがタックラー5人を振り切りビッグゲイン、オフロードでSHランダホにつないでスーパートライが生まれた。コンバージョンも決まり、31-30とついに逆転。
70分にはワールドカップでもヒーローとなったSOサンチェスがドロップゴールで貴重な3点を追加し、数分後に相手にPGを決められたものの、1点差を守り切ってデビュー戦で初勝利を手にした。