優れたラグビーセンスの持ち主だったクレイグ・ウィング(撮影:松本かおり)
日本代表としてテストマッチ11試合に出場し、昨年のワールドカップスコッドにも選ばれ歴史的な3勝に貢献したCTBクレイグ・ウィング(36歳)が、2015年度をもって神戸製鋼コベルコスティーラーズを退部することが明らかになった。
オーストラリア出身でラグビーリーグ(13人制/NRL)のスター選手だったウィングは、2010年に来日してNTTコミュニケーションズで2年間プレー。2012年度から神戸製鋼の一員となり、4年間在籍した。
母親がフィリピン出身のため同国代表からもアプローチされたウィングだが、日本で3年以上プレーし続けて日本代表入りの資格を得、2013年5月のUAE戦でデビュー。昨年のワールドカップでは、出場予定だった南アフリカ代表戦は負傷でプレーできなかったが、アメリカ代表戦に先発出場して勝利に貢献した。
ほかには、元日本代表選手のSO森田恭平(32歳)とPR/HO安江祥光(31歳)も退部する。法政大学在籍時に日本代表入りしていた森田は神戸製鋼で10年間プレー。代表2キャップの安江は帝京大、日本IBMを経て7年間在籍し、2012-2013シーズンのトップリーグで初めてベストフィフティーンに選出されていた。
そのほか、11年間在籍したHO村上正幸(33歳)とCTB山本大介(33歳)、6年間在籍したWTB野田創(29歳)と3年間在籍したNO8中野裕太(26歳)もコベルコスティーラーズを去る。