ラグビーリパブリック

マレ・サウ先発のブルーズが金星! 前王者と準優勝チーム敗れる波乱の幕開け

2016.02.26
トライを挙げたブルーズのメラニ・ナナイを祝福するマレ・サウ(写真中央/Photo: Getty Images)
 2016年スーパーラグビーは波乱の幕開けとなった。
 過去4年連続で10位以下(昨年14位)に低迷していたブルーズ(ニュージーランド)が、元オールブラックス主将のタナ・ウマンガを新ヘッドコーチに据え、日本代表CTBマレ・サウ(ヤマハ発動機)も新戦力にして26日の開幕戦に臨み、地元オークランドのイーデンパークで前王者のハイランダーズ(ニュージーランド)を33-31で破った。サウは13番で先発して勝利に貢献した。
 一方、今大会後に日本代表の指揮官に転身するハイランダーズのジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチにとっては、痛い黒星発進となった。ハイランダーズで4年目を迎えた日本代表SH田中史朗(パナソニック)は、当初、この試合でベンチ入りする予定だったが、負傷により急きょ、試合登録メンバーから外れた。
 レベルズ(オーストラリア)でプレーして以来、2年ぶりのスーパーラグビー挑戦となったマレ・サウは、後半7分までプレー。見せ場は多くなかったが、ボールを持てば確実にゲインし、出足速いディフェンスで相手にプレッシャーをかけた。
 試合は、ワールドカップ優勝メンバーでもあるFBベン・スミス、WTBワイサケ・ナホロなどのトライでハイランダーズが前半を4点リードして折り返したが、ブルーズは後半、しぶといディフェンスで食らいついてPG2本で逆転した。そして、ハイランダーズが終盤にイエローカードをもらって14人となり、数的優位となったブルーズは後半31分、ゴール前ラインアウトからのアタックでLOパトリック・トゥイプロトゥがインゴールにねじ込み、コンバージョンも成功でこれが決勝点となった。敗れたハイランダーズだが、残り時間3分を切ったところでトライとゴールキックを決めて7点差以内の敗戦となったため、ボーナスポイント1点を獲得している。
 同日、キャンベラ(オーストラリア)では優勝候補の一角に挙がっているホームチームのブランビーズが、昨季準優勝のハリケーンズ(ニュージーランド)から7トライを挙げ、52-10で大勝している。
 初参戦のサンウルブズ(日本)は、27日に東京・秩父宮ラグビー場でライオンズ(南アフリカ)との第1戦を迎える。

ローリングモールでゴールに迫るブランビーズ。ハリケーンズを圧倒
(Photo: Getty Images)
Exit mobile version